No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2009年6月28日 ひゃら亭

焼肉不毛の地"神奈川"で、奇しくも隣の駅で営業している炭焼職人とひゃら亭。
地元で焼肉というといつも炭焼喰人だが、久しぶりにひゃら亭に行ってみた。
私が初めてタンとハラミの旨さに驚愕したお店でもある。
まずはテール蒸しから。
巨大な塊で登場したテール蒸しは、お箸で簡単にほぐれて、旨みも十分。
胃袋を起こすには十分な逸材。

ユッケも相変わらずの旨いが、かつてのようなサシばりばりの極上ロースではなくなってしまった。
ひゃら亭のユッケは、あの霜降りが良かったんだけどなぁ〜。

幻のタンは、なかなか旨いが、いかんせん厚さが足りない。
これで倍の厚さがあれば、まさに"幻"と言えるレベルであっただろう。

イベリコ豚はかなり残念。
パサパサで旨みも感じられない。
東急で買うあぐー豚の方が圧倒的に旨いだろう。

ヒレは柔らかな肉繊維がちぎれていく食感を感じる。
旨いが、ヒレとしては平凡なレベル。

今回、かつての勢いを感じたのが究極のハラミ。
荒々しさを感じるハラミとは違うが、ジューシーな旨みが存分に詰まったハラミである。
これは旨い。

上ロースもしっかりとした旨さであるが、昔ほどの勢いは感じない。

炭焼喰人と比べると、肉質は全体的に平凡に感じてしまった。
ただし、テール蒸しやビビンバ、サラダといったサイドメニューの旨さトータルで考えると、やはり名店である。
ひゃら亭にはジャガードの使用をもう少し控えて、肉質の向上を目指し、これからも炭焼職人と近所で切磋琢磨して欲しいものである。