No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2009年6月23日 よろにく

恒例のよろにく巡礼。
刺身系はカタサンカクの握り、タテバラ炙りの握り、ユッケ、そして甘いタレの刺身(ユッケ?)。
内モモは赤身の旨みがしっかりしている。
タテバラ炙りの握りは、若干乾燥しているような印象で、弱火で長めに炙った感じ?
いつもの甘さが損なわれていて、ちょっと残念。

甘いタレの刺身は、食べるのは今回で2回目。
前回の感動を思い出しつつ食べたが、やはり非常に旨い。
タレの甘さにお肉の味わいが負けてない。

焼きの1皿目は、塩でハツ、ハラミ、タン元。
久しぶりのハツはサクサクとした食感と旨みが独特で非常に旨い。
ハラミはそれほどの厚さではないが、ジューシーな旨みは素晴らしい。
肉繊維を噛み締めるごとに溢れる肉汁が、極上のハラミの証だろう。
よろにくでは、ぜひ食べたい一切れ。
タン元の旨さは、もはや食べた者しか分かるまい。
旨すぎるのだ!

焼き2皿目は、塩でイチボとヒレ
イチボは片面焼きで食べる。
しっかりと焼いた片面と、肉汁が浮き上がっている片面の食感の違いも面白い。
ジューシーで癖になる味わい。
ヒレは当然の如く旨い。
この旨さは、もはや説明不要だろう。

焼き3皿目は、ニンニクパウダーのかかったカタサンカクとタレのシャトーブリアン
このカタサンカクは衝撃的であった。
ステーキの様な巨大な一切れを塊のまま焼き上げ、ハサミで切り分ける。
塊で焼き上げることによるジューシー感と驚くほど柔らかな食感。
こんな旨いカタサンカクは初めて経験だ。
タレのシャトーブリアンは私の最も好きなお肉の一つ。
口の中で崩れてしまうような繊細な柔らかさと、しっかりとしたお肉の甘みが最高のマッチング。

私は基本的にサガリよりハラミ派なのだが、このサガリには脱帽するしかない。
力強さを感じる肉繊維は最高の肉汁を閉じ込めていて、お肉の旨みが凝縮している。
これぞお肉を食べる醍醐味を味わえる一切れである。

ゴールが近いことを知らせてくれるミスジが登場した。
このカットとタレの違いもあるだろうが、他のお店とは全く別物といったレベルのミスジである。
ここまでミスジの旨さを堪能できる食べ方をさせてくれるのはよろにくとジャンボだけであろう。

薄切りのサーロインは口の中で一瞬で蕩けてなくなってしまうのだが、その甘みの余韻はしばらく口の中に残る。
噛まずに飲み込めてしまいそうだ。
脂ばかりで旨みのないMeatと違った極上の旨さに酔いしれる。

薄切りの次は厚切りのサーロインがタレと塩の2種類。
しかも積み木状態で登場。
なんだか神聖な雰囲気だが、食欲の前にはそんなことは気にしていられない。
各自ブロックを崩して、自分の前の網に乗せる。
蕩ける食感は薄切りに負けるが、肉汁を閉じ込めた分、旨みはこちらが強烈。
普段は薄切りのサーロインの方が好きだが、今回は厚切り、しかもタレに軍配が上がった。

最後は久しぶりのミノとコプチャン
うむうむ、コプチャンのプルプルとした脂がたまらん。

どれもこれも旨かったが、今回はかつてないカタサンカクの旨さにしてやられた。
部位ごとに尽きることない探求。
焼肉は奥が深い。