No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2009年9月25日 焼肉酒家 傳々

初めての経験であった。
傳々を訪れて、高矢店長がいなかったのは。
なんでも、韓国に行っているらしい。
かなりガッカリしたが、高矢店長がいない時の傳々の実力を感じるにはいい機会かもしれない。
私の気のせいかもしれないが、店員さん達が普段よりノビノビしている気がする。
店員さんにその旨を伝えると否定されたが(笑)
刺身盛合せは牛刺し、ミノ刺し、ココロ刺し、センマイ刺し、タンユッケ。
贅沢な要望なのは十分承知しているが、ちょっと変化が欲しいところである。
今回特に旨かったのがミノ刺しで、歯ざわりが素晴らしい。
タンユッケは相変わらずの旨さで、タンの甘みがしっかりとしている。

いよいよ焼き突入で、毎回食べていても毎回楽しみなのがタン元。
ここまでのタン元が常に食べれるお店はそうそうないだろう。
生の黒タンの旨さが十二分に感じられる素晴らしいタン元だ。
世間一般では厚切りの部類にはいるだろうが、これほど旨いタン元であればこそ、倍の厚さで食べたい。。。


ハラミは綺麗なサシが入った極上品。
私の目が釘付けにされてしまったのは、言うまでもない。
傳々では、ハラミは片面焼きを勧められるが、私は両面焼きで食べるのが好きだ。
炭の強火で両面を焼かれたハラミは、歯茎に心地よい弾力と、ジューシーな肉汁がたまらない。

残念ながら、サーロインもシャトーブリアンもなく、ここからホルモンへ突入(涙)
普段はザクザクした食感のミノが大好きだが、ここ傳々のミノは味付け・食感が独特で私は大好きだ。
ミノの旨さにさきほどの残念な気持ちも吹っ飛んだ。
ミノ以外にも塩ホルモン(シマチョウ)、タレホルモン(シマチョウ)、アブシン等どれも旨く、傳々のホルモン系の強さがよく分かる。





タレの正肉に移ると、まずはリブ芯とリブ巻き。
このリブ芯が本当に旨い。
脂の甘みも素晴らしいし、かといって、しつこさもない。
そして柔らかな赤身部分から感じる旨み。
間違いなく最高級の一品だ。
このリブ芯を取り囲むようになっているリブ巻き。
隣の部位にもかかわらず、食べれば、違いが一目瞭然(一口瞭然?)。
リブ芯よりも濃厚なサシの甘みがあり、柔らかさも最高だ。
ため息が漏れるほど旨い。

続いて、傳々では初のカイノミ。
若干厚切りで隠し包丁がしっかり入っている姿に、先日のよろにくの内モモを思い出す。
肉質自体の柔らかさはそれほどでもないが、しっかり入った隠し包丁のおかげで、かなり柔らかく感じ、厚切り故に溢れる肉汁がタレとベストマッチ。
これぞ焼肉!といったところだ。


最近毎回食べる大阪風のハラミ。
タレ、卵の黄身、ネギ、のり、そしてハラミの組み合わせにご飯が進んでしまう。

最後は、これまた初の中落ち。
塊のまま焼き上げ、薄切りにして食べるのだが、バラらしい濃厚な脂の甘みが後を引く。


正直、最後にバラはちょっときつかった。。
ウデ等のさっぱりしたロースで〆たかったものだ。
ただ、今回はロース系の強さが目立つ傳々で、バラ系の旨さを確認できたのが収穫だろう。
高矢店長がいなくても、これほどの満足感を味わえるとは脅威。
でも、次回はいて欲しいなぁ〜。