No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2009年12月12日 スタミナ苑

初めての常連コースを味わえるということで、喜び勇んで鹿浜へ向かった。
今回も当然先頭で開店を待つ!
レバ刺しは牛5頭分の良い部分が味わえる。
今までレバ刺しの食べ比べなどした事がなかったが、確かに個体差があって、食感や甘みに差がある。
当然ながら、どれもさすがに旨い。
個体による食べ比べができるのも、さすが常連コースだ。

牛刺しとして出てきたのは、サシの入り方から恐らくザブトンだろう。
ちょっと冷凍されてるのが残念。
ネギ無しで、ザブトンの甘みを味わった方が旨い。

コブクロ刺しは鮮度がすご過ぎる。
食感が素晴らしく、かなり感動。

大根とスジの煮込み、塩モツ煮込み、味噌モツ煮込み、ハチノス蒸しといった具合に煮込み系がかなり充実してるのも常連コースのおかげだろう。



豊島(弟)さん曰く「今日はあまり良くない」らしいタンは、黒タンらしく食感は良い。
ただ、旨みは若干感じにくい。


ハラミの口いっぱいに広がるジューシーな肉汁は相変わらず。
ただ、このハラミも旨みが薄い感じがする。


続いて、ず〜と食べてみたかったホルモン盛合わせが登場。
シマチョウ、ミノ、ハツ、ギアラ、コブクロ、センマイ、ハツモト等どれも旨いが、特に良かったのはコブクロとセンマイかな。
センマイは名門のセンマイを彷彿させる肉厚さがあった。

箸休め的な感じで出てきたのがセンマイ刺し。
コリコリとした食感がよく、かなり旨い。

ここから正肉へ突入する。
いきなり出てきたのがリブロースとサーロインの食べ比べ。
個体も違うそうだ。
角型ガスロースターでは一番焼きにくいタイプのカットであるが、直火の当たらない網の中央で慎重に焼き上げる。
ちなみにこの角型ガスロースターは焼肉初心者でも失敗なく焼きやすいと言われているが本当だろうか!?
私の感想ですは、初心者にはちょっと扱いにくい部類に入ると思う。
何故なら、このタイプは厚い鉄板部分の熱で焼くため、鉄板に接している面積が広く、その部分が焦げやすい。
しかも丸型ガスロースターと違って、お肉を休ませる弱火部分がないのだ。
だからスタミナ苑の特選上ロース(リブロース、サーロイン)のような常温に戻っていない厚切り肉は特に難易度が高いのではないだろうか。
ちなみに私が思う初心者でも焼きやすいロースターは丸型ガスロースターで、勿論私も大好きだ。
ただ、しっかりした炭管理をしている炭火には敵わないが。
話が逸れてしまったが、肝心のお肉はどうだったかと言うと。
サーロインは脂のしつこさが口の残って気になる。
味付けはモミダレなしで、塩で食べれればまた違っただろう。
リブロースは柔らかな食感だが、蕩けるところまではいかない。
ただ、サーロインに比べて、旨みはある。
どちらも普段食べる特選上ロースと差はなく、残念ながら"よろにく"や"傳々"には及ばないだろう。


ヒレはすごいサシが入っている。
醤油で下味が付いているが、個人的にはあまりマッチしない気がしたので、ツケダレで食べたら一変。
これは旨い。
今までスタミナ苑で食べたヒレの中では一番旨かった。
ちなみにヒレは隣の席のヒレとは大違い。
隣の席のヒレは生だが、肉質が全然違う。
一方、こちらの肉質は格段にいいが、冷凍。
常連用に冷凍で取っておいたのだろうか!?


特選上カルビは三角バラではなくザブトンだろうか!?
脂がきつく感じる人もいるかもしれないが、私的には全く問題なし。
タレとの相性は良いが、冷凍のため旨みが逃げている感じ。
ちなみにこちらも普段は生だが、今回は冷凍なので他のテーブルより上質なものを出してくれていたのだろうか。
残念ながら、普段の特選上カルビの方が旨かったのだが。

初めての常連コースはレバ刺しや煮込みといった前菜はさすがに違う。
正肉はヒレを除いて違いは感じないが、もう一度位味わってみたいものだ。
毎回先頭に並んで食べているが、いつかは私も常連になれるだろうか。