No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年1月5日 くにもと 本店

なんだか風邪っぽい。
鼻水も止まらない。
薬は風邪のひき始めにとるのが一番と聞いていたので、急いで『焼肉』という特効薬を摂取することに。
例年12月は1年の総決算ということで、お気に入りのお店を回ることが多いのだが、昨年の12月は”くにもと”に行くことができなかった為、年始の初営業日に突撃した。
赤身刺しはいつも通り旨く、CPの良さを感じる。

実は赤身刺しよりもCPが良かったのが、ハネシタ部分の特選肉刺し。
舌の上でじんわりと蕩ける食感と甘みは素晴らしく、すかさず追加オーダーでお代わりをしてしまった。
お代わり分のハネシタは、細かなサシが溶け出してMeatに艶がでるまで網の上を泳がせた。
これが大正解。
食感も甘みも更にパワーアップして最高に旨い。

お任せは、前回の『飛び切り』がトラウマとなって若干腰が引けており『上等』を予約しておいた。
今回の『上等』の中身は、塩系が上ハラミ、トモサンカク、タレ系が上シンタマ、上肩ロース、トモサンカク、上イチボ。

上ハラミは若干臭みを感じるが、肉繊維を噛み切る歯応えが心地よい。

トモサンカク(塩)は抜群の旨さだ。
濃厚な旨みにモミダレがぴったりで、赤身の旨さを堪能できる。

上シンタマは風味があって、熟成具合が伝わってくる。
“くにもと”らしさがあって旨い。

上肩ロースは若干硬めの肉質で、旨みも乏しいのが残念。

トモサンカク(タレ)は残念ながら先ほど食べたトモサンカク(塩)には及ばないのが姿から滲み出ている。。。
当然旨かったのだが、もう少し濃厚な甘みが欲しい。

上イチボは、今回の盛合せの中ではNo.1のMeat。
熟成・カット・タレそして私の焼き。
4つの要素全てが完璧にはまった印象。

追加オーダーは、バラ、ランプ、トモサンカク、切り落としを全てタレで。
バラは脂身が少なく、しっかりとした赤身。
旨みはあるが、バラらしい甘みがもう少し欲しいところだ。

ランプは風味が非常に強く、熟成しきった感じ。
“くにもと”の全てが詰まったようなMeatで旨い。
当然、もう一度お代わりしてしまった(笑)

トモサンカクは、盛合せの塩系で出されたものと同じで綺麗なサシが入っている。
タレの方が塩よりも旨みを引き出している感じで、恐ろしく旨い。
今回No.1は決定だろう。

切り落としは色々な部位が入っているが、どれもなかなか旨い。
ただ、切り落としの割には、それほどお得感がないと思うのは私だけだろうか。。。

最後は冷麺とカルビクッパを食べて〆る。
お肉を十分食べた上での冷麺1人前+カルビクッパ0.5人前はちょっと胃袋を圧迫しているが、これで風邪も治るだろう。