No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年3月14日 うかい亭 横浜

26歳で結婚して現在33歳、7回目の結婚記念日は恒例となっているうかい亭で祝うことに。
昔は他の鉄板焼きも行ったが、やはりうかい亭と比べてしまうと満足できるお店に出会ったことがなく、自然とうかい亭を選んでしまうのだ。
肉ばかり食べている私が言うのもなんだが、お肉は勿論、お肉以外の料理の差があり過ぎる。
焼き手は今回もうかい亭最高の焼き手、小池マエストロ。
素材一つ一つへの火入れ、こちらの好みや当日の食材によって臨機応変に組んでくれる最高のコース。
今まで多くの方に焼いてもらっていたが、やはり小池マエストロに並ぶ人は見当たらないだろう。
詳細は省くが、前菜から全てがはずれのない最高の旨さを堪能しながらお肉の出番を待つ。
ステーキの前に出してもらったのは煮込み(?)。
肩、バラ、ブリスケ、ホホが柔らか〜く煮込まれている。
ホロホロと口の中で崩れるお肉は微妙な食感の違いを楽しませてくれる。
特に印象的なのはホホの尋常じゃない柔らかさと肩の旨みだろうか。
また当然のことながら汁も抜群に旨く、全て飲み干してしまった。

ステーキ用に運ばれてきたお肉に一瞬で目を奪われてしまった。
常温でテカテカに輝くピンクの宝石は厚切りのサーロイン。
身を乗り出してサーロインを凝視していると、何故かまな板と包丁が運ばれてくる。
なんとステーキ用のサーロインをその場で刺身でも食べさせてくれるというのだ。
薬味と一緒に食べると、ほのかに感じる香りが心地良く、ジワリと蕩ける甘みに笑みが漏れてしまった。
刺身の次はいよいよステーキで、250度の鉄板にお肉が投入された。
旨みを閉じこめられたサーロインは、噛み締めるとジュワーと旨みを開放させる。
甘みのあるサシは、まったくしつこさがない。
これは素直に”旨い”という言葉しか見つからない。



最高の肉質のお肉を最高の焼き手が焼くということは、なんと贅沢なことだろうか。
小池マエストロのおかげで、最高の時間を過ごすことができた。
次回はどんなお肉が食べれるか楽しみで仕方ない。