No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年4月7日 銀座焼肉 うっしっし

前回訪問から待ち遠しかった再訪がやっと実現した”うっしっし”。
今回も城野店長に予算を伝えてお任せでお願いした。
まず、良い雌の黒タンが入ったとのことでタン刺しから。
火を通していないのにもかかわらず、ほど良い歯応え。
ただ、あまりにカットが小さく、タンの甘みを感じにくいのが残念であった。

レバムンチは胡麻油が若干強すぎるが、レバの甘みも強くて旨い。


しっかりとした厚みのあるタン元は、惚れ惚れする程の美しい。
タンの表面に前歯を立てた時のサクっとした歯応えと、奥歯で噛み締めた時の溢れる旨みは、流石というしかない。
このタン元は最高に旨い。


片面焼きで食べる極上ハラミは、肉繊維の弾力が強く、そうかと言って硬い訳でもない絶妙な噛み応え。
肉汁から感じる旨みは100点満点。


小振りのリブ芯はサシが粗いように見えたが、蕩けるように柔らかな食感が素晴らしい。
ただ旨みに関しては、”よろにく”や”傳々”で食べるリブ芯には及んでいない。

上ミノはサクサクとしていて旨い。
梅肉との相性は好みの問題だと思うが、私は『あり』だと思う。

シマチョウは脂がたっぷり付いたものを片面焼きで食べるが、本家の”傳々”のシマチョウに比べてしまうと今回は1ランク落ちるか。
ただ、炭とガスの差は決定的で、ガスではシマチョウの片面焼きを最高の旨さまで持っていくことは難しいだろう。

ぱっぷHOUSE”か”傳々”でしか見られないと思われる1枚切りのザブトンは、今回断トツNo.1の旨さ。
口の中で蕩ける食感、サシの甘みは他の追随を許さない。
今年食べたザブトンの中では最高位。


お任せはザブトンまでだったので、迷わず追加オーダーへ。
ランプは、冷凍はしていないということだったが、ドリップの臭みを若干感じる。
残念ながら旨みも弱い。

何故か巻きもランプと似たような印象。
先ほど食べたリブ芯と同じ個体と思われるが、何故ここまで状態が違うのだろうか!?

追加オーダーは??な感じであったが、お任せで食べた部位はどれも満足のいくものであり、やはりレベルの高さを感じる。
これほどのレベルのお店なので、今後混みあうことは間違いないと思われるが、ストックの回転が上がれば、ストックされているお肉の状態も更に良くなるであろう。
気に入ったお店の予約が取りにくくなるのは辛いが、ここは我慢して応援するとしよう(笑)