No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年4月23日 肉人

“モツ刺し”という響きに身体が反応してしまった。
家族、住宅ローン、そして焼肉の為に頑張っている仕事に疲弊した身体に栄養補給である。
ハツ刺しは、食感は良いが胡麻油のツケダレがイマイチで勿体無い。

レバ刺しは、だれた感じの食感で、臭みも感じられる。
ここ最近食べたレバ刺しの中ではかなり評価が低くなるレベル。

タン刺しは、皮付きで登場。
皮付きのタン刺し自体初めてであったが、味わいも初めてのもの。
ぬめりがありながらコリコリとしていて、甘みは感じられない。
う〜ん、これは牛タンではなく豚タンである。
豚タンは火を入れた方が旨みが感じられるようだ。

モツ煮は、味付けが濃くてモツの旨みが消えてしまっているのが勿体無い。

ここから焼き物。
牛タン(上)は、値段から想像できないほど見事なタン元が運ばれてきた。
一口食べて、更に驚いた。
黒タン特有の歯応えと濃厚な旨みに、小躍りしたい気分になってしまう。
こんなタン元は、倍の値段でも出してくれるお店は少ないのではないだろうか。


豚タンは、”やっちゃん”のような柔らかなタイプで旨い。

初めて食べたきんつるはサクサクとした食感で独特の旨さがある。
男性は必食。

ハラミ(アツ)は厚切りのハラミが4切れ。
肉繊維の弾力が弱いが、旨みはなかなかある。
“たいが”のハラミに比べたら、断然こっちだろう。

ミックスホルモンは全てタレで、ハツ、クツベラ、シビレ、シマショウ、生コブクロ、トロミノ、茹でコブクロ、マルチョウの盛り合わせ。

ハツは刺身で食べた時の歯応えの良さは消えていて、完全にタレに負けてしまっている。

クツベラは食感がよく、臭みもない。

茹でコブクロは個人的に好きじゃない。

コブクロは鮮度の良さが分かる旨さ。

シビレはジュワッと蕩ける脂で火傷寸前(笑)
旨いっす。

シマチョウはフワフワの脂は”たいが”に負けているが、皮の歯切れは”肉人”の勝ち。
これも旨い。

トロミノは、ミノ自体はかなり肉薄で、脂だけが目立っている。
あまりオススメしない部位かな。

マルチョウは平均的な(?)マルチョウといった感じ。

正肉も食べたかったのだが、ヘレは残念ながら入荷なし。
ロースはテンションが下がりまくる姿。
ちょい焼きでもよく焼きでも硬いだけで味が全然なく、食べ放題レベル。

カルビ(上)は脂のしつこさが強すぎて、お肉の味が弱い。

全体的に鮮度の高いホルモンが揃っているが、ホルモンの旨さを消しがちなタレを改良してもらえれば。
次回は塩でミックスホルモンを食べてみたい。
それと奇跡のCPを誇る牛タン(上)は安定供給できているのだろうか!?