No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年5月19日 くにもと 新館

実は"くにもと"に行くのはいつも本店で、未だかつて新館に行った事がない。
2010年から新館のみで始まった焼肉フルコースを試してみたい気持ちもあり、初めて新館へ向かった。
今回の焼肉フルコースの全貌はこんな感じ。
キムチ盛り合わせ、ナムル、ハツ刺し、くにもとユッケ、牛トロ軍艦巻きリブロースの握り、ムンチサラダ、塩系焼き物(タン元、イチボ、ハラミ)、タレ系焼き物(リブゲタ、ランプ、リブカブリ、シンタマ、サーロイン)、冷麺、デザート(アイスクリーム、コーヒーゼリー)。
これにヒレササミとmixホルモン(大盛り)を追加オーダーした。
ハツ刺しは弾力のある歯ざわりで旨い。
"くにもと"でハツ刺しは初めてであったが、意外にも(?)旨くて驚いた。
くにもとユッケは甘めのタレが良いので旨いが、お肉自体だけを考えると旨みが弱く、及第点にはちょっと及ばないかな。

牛トロ軍艦巻きは、牛トロと言いつつも脂が口に残る。

リブロースの握りは、サシが少な目のリブを使っていて、しっかりした旨みが口に広がる。
ネタのリブロースが大振りなのは嬉しいのだが、握りとして食べる時にはバランスが悪く感じるのが唯一残念なところ。

タン元はジューシーさが弱いのだが、旨みはしっかりある。

イチボはサシがほとんど入らないタイプだが、想像したような硬さはなく、お肉自体の旨みが口に広がる。

ハラミは普通かな。

リブゲタは筋が気になり、食感が悪い。

ランプは"くにもと"らしさ全開!
絶妙な熟成加減で、赤身の旨さが爆発している。

リブカブリは、かなりサシが入っていたが"よろにく"や"傳々"の巻きには到底及ばない。

シンタマはランプ同様赤身の旨みを感じるが、"くにもと"のシンタマの平均値から考えると、今回は全然満足できない。

サシが見事に入った薄切りのサーロインは、軽く炙る程度で。
脂の溶け具合は良くて、しつこさがなく旨い。
タレとの相性もいいなぁ。

ヒレササミはさっぱりとした旨みがあって、何枚でも食べれそうな感じ。
この旨さは今回No1。

mixホルモンはハチノス、ハツ、ミノ、ハラミの筋の盛り合わせで、旨いことは旨いのだが値段を考えるともう少し頑張って欲しい。

焼肉フルコースの全体的な満足度は・・・。
焼き物であるお任せの盛り合わせがあまり良くなかったので、焼肉フルコース全体の満足度はあまり高くなかったが、前菜的なお肉だけを考えれば及第点だろうか。
それにしても"くにもと"はブレが非常に大きいので、値段の高さがどうしても気になってしまう。