No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年5月27日 赤坂 草の家

私は臆病者だ。
勇気がある人が羨ましい。
ず〜と気になっていたのだが、ネットで見る限り値段が高いので、失敗を恐れて訪問できないでいたお店がある。
一度ランチで訪問したが、その時は惹かれるものがなかった。
ただ、お店のブログを読むたびに行ってみたくなるのだ。
今回、勇気を振り絞って残業に備える為の夕食としてサクッと調査に出かけた。
頼んだのは小形牧場4種盛り合わせ(ブリスケ、肩ロース、ザブトン、サーロイン)。
肉質が若干硬めな為に焼肉としてはあまり食べないブリスケだが、肉質をしっかり考慮した薄切りの為、ほど良い噛み応えでそれほど硬さを感じない。
肝心の旨みは濃厚で、今回の盛り合わせの中でも一番の旨み。
これにはブリスケの印象が覆された。

タレで食べる事が多いザブトンは塩ダレに揉まれている。
この塩ダレの加減がほど良く、ザブトン特有の甘みと非常にマッチしている。
見た目で期待はしていたが、蕩け具合も期待以上。

肩ロースは肩芯と巻きの両方が盛られている。
肩芯は、柔らかさは十分だが、旨みがほとんど感じられない。

巻きは脂の蕩け具合はすごいが、肩芯同様旨みがない。

肩ロースでサーロインへの期待がかなり薄くなったが、意外にもサーロインからは旨みが感じられる。
蕩け具合と甘みも申し分なし。

前沢牛ということで去勢の脂がしつこいお肉が出ることも覚悟していたが、そんな事はなく、もっと色々食べたくなるお肉であった。
小形牧場の飼料等の肥育技術の賜物であろうか。
味付けに関しては、塩ダレが私の好みにピッタリであったが、ツケダレがちょっと合わないので、タレ系はモミダレだけか、ツケダレをほんのちょっとが良いかもしれない。
次回はお任せで堪能してみたいものだ。