No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年6月13日 きらく亭

焼肉激戦区と呼ばれるところは複数あるが、白金ほどレベルの高い激戦区はないだろう。
"金竜山"、"ジャンボ白金店"と共に白金を代表する"きらく亭"に久しぶりに向かった。
まず"きらく亭"で絶対に食べなくてはならないのが特選タン塩厚切り。
この値段で、誰が頼んでも、常にこのレベルのタン元が出てくるのだが、これは本当にすごい事だ。
店主の小寺さんの仕入れ力には頭が下がる。
表面はサクリと噛み切れ、中身は適度な弾力があり、黒タン特有の旨みも濃厚。
お手本のような100点満点のタン元だ。
このタン元は一切れの大きさも十分なので、焼きあがったところで半分にカットし、半分はレモンを付けずにそのまま、もう半分は醤油を付けてからもう一度軽く炙って食べるのがオススメ。
絶対的な旨さが味わえる。
満足度 5

和牛ヒレは4番くらいのサシの入り方。
ヒレ特有の柔らかさ、ジューシー感は十分だが、"よろにく"や"傳々"のヒレに比べると旨みが弱い。
"きらく亭"では山葵醤油、にんにく醤油、おろしポン酢等が用意されているが、ヒレの場合は塩で食べるのが一番合うだろう。
満足度 4

新しいメニューなのか、今まで気付かなかっただけなのか不明だが、ミスジを発見したので注文。
薄切りというよりは若干厚みがあり、"凛"や"くにもと"のミスジのようだ。
ミスジらしい繊細さはなく、筋が気になる。
お肉の味自体はそこそこと言ったところ。
多くのお肉がCPの良さを感じる中で唯一CPが悪く感じたお肉だ。
満足度 2

特上ハラミ厚切りは、塩とタレの半分づつで注文させてもらった。
塩ダレでしっかり揉まれているのだが、この塩ダレがハラミのジューシーさにぴったり。
この特上ハラミ厚切りは、特選タン塩厚切り同様に"きらく亭"では必ず頼むべきメニューであろう。
満足度 5

タレの特上ハラミ厚切りは、塩に負けない弾力のある肉繊維で旨みも抜群だが、バランス的には塩に一歩及ばないか。
満足度 4

子供が食べやすいと思って注文した特選ロース焼きしゃぶは、目を疑うほど見事なサーロイン。
同じ部位として"金竜山"の特上カルビに比べると脂が強く感じるが、それでも濃厚な旨みは値段からは到底考えられない。
満足度 4


以前は地下だけであったが、最近は別館として同じ建物の1階もお店になっている。
このおかげで当日にもかかわらず予約を取れたのが嬉しいところだろう。
また1階の窓際のソファー席は、私の様に子供を連れて行く場合には非常に助かる。
これから訪問頻度が間違いなく増えるだろう。