No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年7月7日 赤坂 草の家

仕事があまりに忙しい。
疲れが溜まっている。
身体が欲してる。
一流のアスリートが自分の肉体と対話できるように、私も肉体、特に胃袋と対話ができる。
自分の肉体の叫びに耳を傾けているうちに、無意識に向かったのは会社の近くの"草の家"。
予算を伝えて店長のお任せの盛り合わせにしてみた。

黒タンは厚切りではないが、薄切りでもない。
和牛のタン元特有の口に広がる旨みが強い。

ササミはニンニクが強めの塩モミダレとの相性が抜群で、お肉の旨みがギュッと詰まった感じ。

ブリスケは前回よりも大振りなカットで登場。
厚みがあっても硬さを感じさせず、赤身好きを唸らせるには十分なインパクト。

見た目は普通であったが、食べて驚かされたのがハラミ。
肉繊維を噛み切る感触、肉汁の旨さ、塩ダレとの相性、どれをとっても完璧。
ハラミ好きは必食。

シャトーブリアンは、一瞬違った部位ではないかと思えるほどしっかりサシが入っている。
柔らかさは最高だが、強めのタレで旨みが感じにくい。
塩ダレで食べてみたいものだ。

ザブトンは甘みが若干弱く、"ジャンボ"や"よろにく"からは2ランクほど落ちる。

肩バラはもう少し強火で香ばしさを出した方が良さそうであった。
肉質自体は満足できる旨さだっただけに残念。

カイノミはすごい。
とにかくすごかった。
タレに負けない芳醇な香りがあって、旨みも爆発的。
もし倍の厚さで食べれたら、中毒性がありそうな旨さ。

お任せの盛合せは終了したが、満足度がかなり高かったために追加オーダーを決行。
盛り合わせに出てきたハラミはメニュー表のぶつ切り上ハラミとのことだったので、これを200gの塊でオーダー。
1本1本がしっかりとした弾力があり、和牛のハラミらしい濃厚な旨みが溢れんばかりに詰まっている。


会社から徒歩圏内にこれほど素晴らしい焼肉屋さんがあったとは・・・。
赤坂で初めて通いたい焼肉屋さんに出会った。
サービス料が10%というのが難点だが、サービス料を取るに値する焼肉屋さんに出会ったのは久しぶりだ。