No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年7月30日 やまもと

日頃から『家族サービスが足りない!』と色々な方からお叱りを受けているが、夏期休暇は石垣島11泊12日でしっかりと家族で一緒にいる時間を大切にしてきた。
そんな石垣島旅行中も、当然ながら『やるべきこと』はやってきました(笑)
最初は3年ぶりの"やまもと"。
"みすじ"のプレオープンの誘いを泣く泣く断ってきた為、肉欲求が絶頂に達した状況でお店に乗り込む!
牛刺しは程よいサシが入っていて、生の状態でもしっかりと甘みが感じられる。
赤身の味自体はそれほど強くないが、十分満足できるレベル。

タンは薄すぎてタン特有の味わいを感じにくいが、禁断の2枚重ねを解禁すれば、口の中には旨みが溢れるだろう。

焼きしゃぶはそれほど上等な肉質ではなかったが、熟成がしっかりしているようで、風味や食感が予想以上。
ポン酢を付けすぎると旨みが消されてしまうので、ポン酢はちょい付け程度で味わうのが正解だろう。

ハラミは可もなく付加もなく、平均点と言えるレベルだが、"やまもと"の中で言えば落第ギリギリ。

今回絶品だったのは上ロース。
しっかりとした和牛らしい濃厚な旨みが感じられながら、サシの蕩ける甘みも兼ね備えている。
ハラミでは相性があまり良くないと感じたタレも、上ロースには合っているようにも感じる。
ロース系では焼きしゃぶが有名な"やまもと"だが、ぜひ上ロースと食べ比べしてみて欲しい。
私は3年前も上ロースの方の感動が大きかった。

石垣島焼肉屋さんは、観光客狙いでまともなお店は非常に少ないが、これほど有名店になっても真面目に丁寧な仕事をしている"やまもと"には驚かされる。
"やまもと"の予約が取れなくて他の焼肉屋さんで石垣牛を食べようとする人は大勢いると思うが、残念ながらガッカリしてしまう人が多いだろう。
とにかく石垣島に行くのであれば、まずは"やまもと"を予約して欲しい。