No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2011年1月30日 静龍苑

家族団らんは素晴らしいのだが、これが網を囲んでの家族団らんだと、なお素晴らしい。
今週末に家族団らんの場に選んだのは一年ぶりの"静龍苑"。
タンとロースが食べたくなったのだ。
お店に到着して、店構えを見る"静龍苑"初訪問の嫁さんの顔は不安そう。。
店内に入ると、店構えから想像できる通りの店内(笑)
しかも恐ろしく寒くて、上着も脱げない。
寒がりの嫁さんが可哀想。。。
まずは肉刺しが登場。
これで嫁さんの顔に笑みが戻った。
適度な厚みがあるのだが、よくある口当たりの悪さは微塵もない。
肉の味はしっかりしている上に、バターのような脂も甘い。
量がしっかりあるので、生以外に軽く炙るのもオススメ。
表面の脂がじんわりと溶けて、また違った食感に出会う事ができる。

メニュー上では、タンは2種類あるのだが、中タンが安い方で、タンが高い方。
タンは上タンってことです。
勿論両方頼んだのだが、中タンはザクザクした食感と濃厚な旨みから、上質な生の黒タンを想像させる。
塩ダレがちょっと強烈と感じる人もいるかもしれないが、タンがこれだけ上質なら個人的には全く問題なし、というかかなり好きかも。
タンだけれども、ご飯が手放せない。

タンは綺麗なピンクで、根本の部分を贅沢に使っている。
中タンよりもジューシーさが数段増していて、食感も柔らか。
厚切りであれば断然根本だが、この位の薄切りだとタンよりも中タンが好き、という人もいるだろう。
これは好みの問題だろうし、嫁さんは中タンが気に入った様子。

ロースはシンシンが登場。
とにかくこのシンシンは、肉の味が力強い。
"ジャンボ"のシンシンと良い勝負ができる程だ。


子供達もロースが気に入ったみたいで、一心不乱に食べまくる。
子供の為にロースはお代わりしたが、お代わり分は残念ながら違った部位(涙)
こっちは、まあ普通かな。

上ロースは、厚めのザブトンが登場。
肉の味は弱め。
やはりザブトンは"ジャンボ"が最高。

上カルビがなかったので頼んだのはカルビ。
これはお得な感じで、上カルビで使っている三角バラも少し混ぜてくれている。
三角バラはさすがの甘み。
ご飯大盛りを一気にかき込む。
他のカルビも、脂がちょっときついが、郷愁のカルビといった感じ。


前回と比べると、若干肉質にばらつきがあるようにも感じるが、全体的にCPは素晴らしいので、家族での訪問にはぴったり。
家族焼肉の第一候補は勿論"ジャンボ"だが、"静龍苑"も自宅から遠くないので第二候補として外せない。
下町の名店に感謝。