No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2011年2月23日 仙珠


行きたいのに、遠くてなかなか行けないお店がある。
一つは"スタミナ苑"。
行くからには一巡目に入店しようと思うと、余計にハードルが上がってしまう。
もう一つが今回の"仙珠"である。
千葉に引っ越してからというもの、京王線は本当に遠く感じるのだ。
とは言え、『遠い』などというだけで行かないわけには行かないほどのお店なのは確かだろう。
レバ刺
臭みはないが、甘みも薄いタイプのレバ刺し。
普通かな。
満足度 3

赤身肉刺
"くにもと系"の定番とも言えるメニュー。
口に入れた瞬間わずかに水っぽさを感じたが、旨みはしっかりしている。
満足度 3

仙珠ユッケ
この平タイプのユッケも"くにもと系"の定番と言えるだろう。
甘みのしっかりしたタレとのモモ系と思われるお肉の相性は良い。
間違いなくオススメ。
満足度 4

盛合わせを注文しなくてはいけないルールはないのだが、過去の"仙珠"では良い思い出ばかりなので、盛合わせで攻めることに決定。
3種類ある盛合わせは『別格』をセレクト。
この『別格』の内容は本当にすごかった。
特上タン
綺麗なピンクのタン元の薄切り。
プルンプルンの弾力と、生タン特有のサクッとした食感、そして薄切りとは思えないジューシーさがすごい。
満足度 5


厚切りタン
これまた見事なタン元。
厚切り故、味わうことの出来る食感。
口の中で噛み切られてゆく肉片がなんとも愛おしい。
満足度 5



ミスジ
本家の"くにもと"よりも薄切りのミスジ
ミスジ独特のふんわりとした食感が前面に出ており、旨みもしっかりと乗っている。
満足度 4

リブ芯
余計な脂や筋を綺麗に掃除したリブ芯。
小さい判に心が奪われる。
見た目のサシとは裏腹に、赤身自体の味わいとさっぱりとした後味に思わず唸る。
満足度 5

リブ巻き
見事な蹄形のリブ巻き。
こんな見事なリブ巻きが、"傳々"と"ぱっぷHOUSE"以外でもお目にかかれるとは思わなかった。
甘みは十分。
タレとの相性も抜群で、ちょっと強めに焼くと、なお旨し。
満足度 4


イチボ
しっとりとした食感が印象的なイチボ。
肉の旨みも十分。
満足度 4

シャトーブリアン
耳部分もそぎ落とした贅沢カットに心惹かれるのは、私だけではないはず。
厚切り肉を焼くのに適していない角型ガスロースターで厚切りのシャトーブリアンに挑む。
う〜む、難しい。。
及第点の焼き加減だが、Meat自体のポテンシャルが高い為、異常な旨さ。
満足度 5



ガリ
肉繊維の噛み応えは良いが、サガリ特有の旨みは薄め。
満足度 3

肩三角
筋っぽさが口に残るが、肉自体は本当に旨い。
満足度 3

ヒレうす
初めて聞く名前だが、要はヒレの先端付近だろう。
しっとりとしていて、ヒレ特有のふんわりとした食感、そしてジューシーさも加わっている。
もう1枚食べたかった。
満足度 4


以上10種類が『別格』の内容。
感動的な満足度に浸ってしまった。
トモサンカクの握り
1年ぶりの訪問を憶えててくれた店主からのサービス。
ネタと大きさと厚み、シャリとのバランス、どれも素晴らしい。
肝心のトモサンカクはトロリと蕩けてしまった。
満足度 4

サーロイン
オープン2周年記念の特典がこのサーロイン。
食べる前はしつこそうな脂に見えたが、食べるとさっぱりとしている。
口に広がる濃厚な旨みは、sirの称号に相応しい。
満足度 4

ササミフランク
〆の冷麺のお供にバラが食べたくて選んだのがササミ。
最後の最後でドリップ臭が感じられたのが残念。
ただ、モミダレとツケダレが共に旨いので、焼肉としては平均以上。
満足度 2

京王線随一の名店ということを再認識させられる焼肉であった。
肉は勿論旨い。
そして、タレも抜群に旨い。
こんな焼肉屋さんは、もっと都心にあって欲しいものだ。