No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2011年3月23日 赤坂 みすじ

ここ数年思い返してみても、こんなに焼肉を食べてない期間というのもないだろう。
色々考えさせられることもあったが、私にできることはお肉を焼いて食べることなのだ。
今年に入ってから初めての"みすじ"は、仕事で疲れ切った私の気分をおおいに盛り上げてくれる。
レバ刺し
レバ刺しはある程度厚さがあった方が好きだが、このレバ刺しに限ってはそんな不満は出てこない。
甘み、舌触り共に完璧。
胡麻があえてすり潰してあるのも、良い引き立て。

センマイ刺し
臭みはないが、少し水っぽさを感じる。

牛刺し
肩三角の刺身。
舌の上でしっとりと蕩ける食感が印象的。
赤身の旨みとサシの甘みのバランスも抜群。

ぶつ切りユッケ
今回は、お肉自体の味というよりは、タレの甘みが勝っている。
とは言え、このタレが非常に旨い。

シャトーブリアン
繊細な肉繊維から、しっとりとした肉汁がが旨みを乗せて溢れ出してくる。
とにかく食感が素晴らしく、何切れでも食べたくなってしまう。


ハツ
前歯にサクッと感じる抵抗感が心地良い。
臭みは皆無で、ホルモンが苦手な人にぜひ味わって欲しい部位。

タン元
"傳々"や本家の"よろにく"と比べてしまうと、胡麻油を使っている点や旨みの差を感じてしまうが、間違いなく旨いのは確か。
食感も肉汁も相当なレベル。

ロース
並とは思えないほど見事な風貌の肩芯。
見た目ほどのインパクトはないとは言え、十分な旨さ。

並じゃない赤身
赤身の強いヒレが登場。
値段からは想像もできないレベルの肉質。
タレとの相性も素晴らしいの一言。

ミスジ
並のミスジは塩ダレで。
塩加減が程よく、お肉の旨みを強く感じる。

ハラミ
旨みが若干弱めで、それほど状態が良くない。
他のお店と比べれば、十分なレベルなのだろうが、"みすじ"のような名店にはついつい要求を高くしてしまうことに反省。

ミスジ
今度はタレで。
"ジャンボ"でしか味わえない至福の一品。
何度食べても、間違いのない旨さ。

シルクロース
きっちり焼かずに、あえて部分的に赤身を残すのがオススメ。
香ばしさと、蕩ける食感、風味と甘みの全ての絡まりが至福の時を約束してくれる。

サーロイン
厚切りのサーロインは余分な脂が綺麗に掃除されている。
口の中で広がる旨みに脱帽。

ミノ
薄切りで貝類のような食感に仕上げれたミノ。
厚切りのミノも好きだが、このミノも捨てがたい。

コプチャン
ジュワッと弾けるような脂のコプチャン
皮の歯切れがもう少し良ければ。

特上赤身
並じゃない赤身をさらに凌ぐレベル。
繊細でいながら、しっかりと存在を主張する肉繊維がホロホロとほぐれていく。

コース全体を通してのCPの高さには毎回驚かされる。
こんな名店が会社の近くにあることに感謝。