No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2011年4月1日 松阪牛肉焼 つる屋


もし自宅に焼肉ロースターを設置できるとしたら、頭に思い浮かぶロースターが二つある。
一つは"肉匠なか田"のそれ。
もう一つは"つる屋"のそれ。
お肉にも、ロースターにもこだわりを感じる"つる屋"に久しぶりの訪問。
少人数での単品オーダーに若干制約があるので、特選松阪牛コースをセレクト。
ザブトン
食感を最大限楽しむ為に薄切りで提供される事が多いザブトンだが、ある程度の厚さで出される。
1枚目は店主が綺麗な焼き色を付けて仕上げてくれたが、表面の香ばしさと、その中のトロリとした甘みのコラボが実に絶妙で旨い。
ブランド牛信仰はあまり持ってないつもりでいるが、『さすが松阪牛』と思ってしまう一切れである。

リブロース
端っこの部分ですな。
脂が多いので、赤身の旨みや食感が邪魔されてしまう。
ただ、想像以上にサラッとしている脂であるが。

ミスジ
太めの良い部分と端っこの2種類。
太めの部分はミスジ特有の食感というより、お肉らしい味わいが強い。
端っこの部分も味わいは良いが、食感的に切り落としを食べてるイメージ。


シンタマ
シンタマはやはりタレで食べるのが個人的には好き。
風味や旨みがちょっと弱い。

カブ
何処の部位だがよく分からなかった。
サシは強めなので、甘みはある。

ハツ
臭みはない。
シマチョウ
味噌ダレがよくあっていて、歯切れも心地良い。
コプチャン
たっぷりの脂と味噌ダレが絶妙のハーモニー。
もう少し食べたかった。

正肉メインのイメージが先行しがちだが、個人的にはホルモン系もオススメ。
正肉は、ザブトンのように綺麗なカットの部位もあるが、端っこのような部位もあるので、全体的に見るとどうしても満足しきれないというか、割高に感じてしまう。
一度でいいから、綺麗に掃除された部位のみで構成されたコースを食べてみたいものだ。
もし実現したら値段はいったいどうなってしまうのか、予測不能(笑)