No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2011年4月26日 うしごろ

4月にオープンしたばかりのお店を新規開拓。
事前に見た食べログの口コミでゲンナリさせられたが、行ってみなくては分からない。
食べてみなくては分からない。
牛肉と蓮根の煮物
サービスで出しているらしい一品。
普通に悪くない。

スペシャルユッケ
最近よく見かける平ユッケで、贅沢にサーロインの芯部分の薄切りが使用されている。
サーロイン自体の蕩け具合は素晴らしいが、とにかくタレの甘さが強すぎて、1枚で十分。

極みのタン
"静龍苑"を彷彿させるカットと味付け。
破壊力抜群の塩ダレでタンの旨みは消されがちだが、塩ダレ自体旨いし、サクサクとした食感も素晴らしい。
このタンはお代わりしたのだが、お代わりしても変わらない肉質の良さには驚かされる。
さらにタン元以外は焼きで出さないというスタイルもすごい。

特選厚切りハラミ
こちらも塩ダレが強烈だが、ハラミ自体の肉汁がジューシーで、ハラミ好きには堪らないレベル。

中ロース(うで三角、うちもも)
しっとりとした食感で、お肉の味もしっかりしている。
なにより、場所柄から想像し難い値段の安さと量に好感が持ってしまう。

ザブトンのすき焼き
こちらも最近よく見かけるなぁ。。。
カットが薄すぎて、蕩けるというよりも破けてしまうような食感で、口の中で少し物足りない。
倍の厚さがあれば、満足度も相当跳ね上がりそう。

上ロース(リブロース
柔らかさはあるが、お肉の旨みはちょっと弱いかな。
値段を考えると、十分満足できるのだが。

中カルビ(リブかぶり)
適度な歯応えがあって、なかなか旨い。
香ばしく焼き上げるのがオススメ。

上カルビ(三角バラ)
サシは見事だが、脂のしつこさが気になる。

サーロインポン酢
こちらのお肉は、お店の方が焼いてくれる。
弱火で温めるようにしてから丸めてくれるのだが、丸める割には食感のグラデーションや香ばしさが感じられず、脂が余計にしつこく感じる。
好みの問題だろうが、自分で焼いていれば、満足できたかもしれない。

巷で評価が高い(?)お店の良いところを集めたような印象が非常に強いお店だが、これも研究熱心ということだろう。
一つ一つの完成度は本家に今一歩及んでいないようにも感じるが、値段は非常に手頃で、量もしっかりあり、CPは高い。
当日はオープンしたばかりにもかかわらず、お店が満席近いのには驚かされた。
この勢いで都内の名店に進化してくれるのを願うばかり。
今から再訪が楽しみだ。