No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2011年6月24日 七厘



七厘の悶絶コースは季節毎に変化するということで、前回の冬バージョンからの変化を楽しみに再度悶絶の世界を味わいに三ノ輪へ。
コンビーフ
焼き仲間のうち1名が遅刻ということで、コースを始める前にコンビーフでずっと待っていました。
コンビーフってあまり食べたことなかったのだが、これがなかなか旨いのに驚いた。
満足度 3

肉そうめん
最近、"いっしん"の肉そうめんを意識しているお店が増えたと思うが、七厘の場合は温かい出汁につけて食べる新バージョン。
温かい出汁がさっぱりしているので、内モモの味がしっかりと感じられる。
逆に言うと、温かい出汁自体がちょっと弱いかな。
1人前の量が多いので、3分の1程度は何もつけずに食べたが、こっちの方が印象的だった。
満足度 4


トウガラシ握り
トウガラシ自体が非常に旨い。
ただ、ネタが握りにするには僅かに厚すぎるように感じる。
満足度 3

トロタク
これバランスがすごい。
お肉のお寿司の新境地を垣間見た気がする。
満足度 5

トモサンカク握り
トモサンカク自体は旨いのだが、やはりネタが口に残ってしまう。
満足度 4

レバ刺し
少しだれた感じで、臭みが口に残る。
満足度 2


センマイ刺し
シャキシャキした歯応えで、センマイの瑞々しさを感じる。
満足度 3

トウガラシ刺し
握りで出たトウガラシを刺しでも。
握りで食べるよりもこっちの方が好みかな。
満足度 4

カタコブのジュレ
個人的にこのジュレはあまり好みじゃないかな。
満足度 3

バクダン
色々な食材の組み合わせが素晴らしいが、特にミノの食感がアクセントになって、非常に旨い。
満足度 5

幻のタン
七厘の名物的な存在。
数ある焼肉の部位の中でも希少性が最も高いものの一つが生の黒タンの根元。
焼肉屋さんで極上のタン元に遭遇する為には、ある程度の運やお店との常連度合いも関係するかもしれない。
しかし、七厘では予約をすれば、誰でもこのタン元を体験することができるのがすごいところ。
満足度 5


ガリ
ジューシーな肉汁がパンパンに詰まっていて、奥歯を押し返す肉繊維の弾力も半端ない。
最高級のサガリ
満足度 5

ミスジ
雌牛にしてはかなりの大判のミスジ
細かなサシの印象とは違って、さっぱりと食べれる。
クオリティが高い。
満足度 4


サーロイン
七厘の薄切りサーロインは間違いなく本物。
何度食べても納得の肉質と味わい。
今宵も素晴らしかった。
満足度 4


ここからはお腹の具合を確認しながらお肉を出してくれるとのことだったので、食べたい部位をお願いした。
シャトーブリアン
極上の肉質。
それは間違いないのだが、炭とお肉の距離が近い七輪では、シャトーブリアンのポテンシャルを完璧に引き出すのは難しい。
できればモミダレも無しで味わいたい。
素材が最高なだけに残念でならない。
しかし評価は下がりようがないのだが。
満足度 5


シンシン
一切れ々々が大きいな(汗)
しっとりとした肉質で、コクのある旨みが印象的。
満足度 4

巻き
かなり厚切りの巻き。
一切れが大きいので、僅かにしつこさを感じてしまう。
満足度 3

肉茶漬け
〆の一品。
うん、これ好み。
満足度 4

焼肉屋さん以外も含めた研究熱心さを感じる変化であった。
また、どのお肉も肉質が非常に良く、トップレベルのお店のお肉の肉質に近づいてきているのもすごい。
やはり回転が上がった効果が十二分に発揮されているようだ。
あえて残念な点を挙げるとすれば、コース全体で見たときの一品一品の量。
それぞれは間違いなく旨いのだが、刺しが一人何切れも出たり、一切れの量が大きすぎると、旨さも半減してしまう。
コース全体でのバランスを改良すれば、もっとコース系のトップレベルのお店に近づけると思うのだが。
とにかく今後も七厘の進化から目が離せない。