No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2011年8月1日 よろにく


前回直球勝負だった"よろにく"だが、今回は変化球勝負とのこと。
直球でも圧倒的なレベルだが、変化球を交えると、他の追随を全く許さないレベルだろう。
今回は一体どんな料理が待ち受けているのだろうか。
ユッケ
甘みの強いタレだが、お肉の甘みを消すほどではない。
しっかりとした自己主張をするユッケ。
満足度 4

チマキ刺し
赤身の中でも刺身で食べて、抜群に個性を発揮する部位がチマキではないだろうか。
ねっとりとした食感と、舌に心地良い余韻が残る甘み。
満足度 4

三角バラ刺し
チマキとは全く違った印象を与えてくれるのが三角バラ。
舌の上で蕩けていくサシの甘みが口に広がる。
満足度 4

センマイ刺し
センマイと野菜の食感が計算し尽くされた1皿。
センマイの鮮度が悪ければ感じることの出来ない歯応え。
満足度 4

ヒレのローストビーフ 牛骨のジュレ
今回最も衝撃的だったメニューの一つ。
5番の雌牛を贅沢にローストビーフにしてあるのだが、ギュッと縮みあがって硬くなったローストビーフとは全くの別物。
解ける食管もしっかり残し、旨みもしっかりと伝わってくる。
牛骨のジュレや付け合せの野菜とのバランスも恐ろしい完成度。
余りの旨さにお代わりさせてもらったが、衝撃的なローストビーフに出会ってしまった。
満足度 5++


タン元
1頭の黒毛和牛から1本しか取れない黒タン。
その黒タンの中でも柔らかく肉汁も豊富な根本部分。
しかもそれを生の厚切りで。
極上の条件全てクリアしたタン元。
食べなければ、決して分からない世界がある。
満足度 5

タン中
ここまでの塊でタンを焼くのは初めて。
表面をしっかり焼いて、かなりレアな状態で食べてみると、食感は面白く、香りが良い。
カットした断面の片面を更に焼くと、柔らかさが増して、味わいも変化する。
満足度 3



中落ち
脂が強めなので、しっかりと火を入れて余分な脂を焼き切る。
香ばしさと甘みが際立った旨さ。
満足度 4

大根と牛筋の煮込み 牛筋しぐれ煮
大根が旨いね。
何故かというと牛筋の旨みをぐっと吸っているから。
牛筋もホロホロとしていて堪らん。
満足度 4


肩三角
赤身の色が濃いのが印象的。
熟成もほど良く、旨みがジュワーっと広がる。
満足度 4

シャトーブリアン
薄切りタレのシャトーブリアン
非の打ち所のない完成度の高さ。
このクラスのシャトーブリアンを準備できる焼肉屋さんが都内にいくつあるだろうか!?
満足度 5+

ハラミ
肉繊維がしっかりしているが、弾力に富んだものではなく、少し硬さを感じる。
とは言え、味付けが全てをカバーしてくれるのだが。
満足度 3

ミノ
薄切りで、食感はまさに貝のよう。
正肉の間のホルモンとしては最適。
満足度 3

青トマトとシンシン
シンシンをスライスした青トマトと一緒に食べる。
青トマトの酸味は火を入れることで和らいでいる。
シンシンと青トマトは旨いが、相性が良いかどうかは微妙。
満足度 2

ハラミしぐれ煮と加茂茄子
味噌の甘さが茄子のピッタリ。
当然の事ながら、ハラミの旨さが全てを引き上げている。
満足度 4

巻き握り
単に生肉をご飯に乗せているだけお店は、ぜひこの握りを食べて欲しい。
シャリの温度、量そして生肉のカット、全てにバランスが取れている。
満足度 5

ミスジ
ミスジに関しては、"ジャンボ"と"よろにく"だけは別格。
明らかに他のお店とは違う。
満足度 4

シルクロース
薄切りのサーロインが贅沢に1枚。
一口ご飯がジャブ漬けのタレをほど良く中和してくれる。
終盤でもしつこさを感じないサーロインは恐ろしい。
満足度 4

肩芯
厚切りの肩芯。
サシが蕩けることによる柔らかさはあるのだが、それよりも赤身自体の柔らかさをすごく感じる。
満足度 4

ザブトン
ザブトンを卵の黄身で食べさせるお店が増えてきたが、主役のザブトンが違うとやはり違う。
さすが"よろにく"と感じさせてくれる。
満足度 4

次々に繰り広げられる新しい世界。
焼肉というジャンルを出ているのだが、それが焼肉の満足度全体を押し上げている。
最初から最後までただ感服し続けた焼肉である。