No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2011年11月4日 平



『カオス』という言葉がぴったりなステーキ屋さん。
前回の初訪問で受けた衝撃があまりにすごかったので、間を置かずに再訪問となった。
レバ刺し
偶然にも、お肉屋さんが持ってきたばかりレバと遭遇。
さっそく塊から切り分けてもらうと、ゼリーをカットしているような角の立ち具合。
食感はプルンプルンで甘みも強い。
満足度 4


イチボ
普段はロースとヒレ主体で仕入れを行っているようだが、この日は嬉しいことにイチボも登場。
恐ろしい保水力とでも呼べばいいのだろうか、厚切りのイチボを噛み締める毎に溢れ出す肉汁は極上のスープ。
飲み込むのが勿体無い、と心から思ってしまった。
満足度 5


ヒレ
前回のヒレ松阪牛であったが、今回は神戸牛。
勿論、雌牛だ。
ブランドに拘らないと言いつつも、肥育農家や血統によって、期待が高まるのは仕方ないだろう。
全てが全て旨いわけではないが、やはり但馬血統の雌牛には心躍ってしまう。
さて、その味であるが・・・。
むむむ、しっとりとした繊細な食感だが、スポンジを絞るように旨みが広がる。
思い出すだけで唾液が溜まってしまうほどの素晴らしさ。
満足度 5



ロース
見た目のサシとは裏腹に、脂っぽさを全く感じさせない。
イチボやヒレとは違ったジュワッと弾ける旨み。
満足度 4



タンの味噌漬け

ヒレご飯
〆は炊きたてご飯に、薄切りのヒレを醤油に潜らせて炙った極上肉を乗せる。
これが旨くないはずがない。
そう、旨いのだよ!
満足度 5


(参考)Yakipedia by BMS12
○ブランド牛
世の中に何百とあるブランド牛であるが、その定義は様々。
基本的に牛、特に黒毛和牛の世界ではブランド牛に踊らされるよりは、血統と肥育農家を気にした方が良いような気がする。
とは言え、そんな私も気持ちが高ぶるブランド牛がある。
それが松阪牛神戸ビーフ兵庫県の他の三田牛や淡路牛もかな!?)。
何故かといえば、松阪牛は全て雌。
去勢は松阪牛を名乗れないのだ。
そして神戸牛は、素牛が但馬血統。
これに気になる肥育農家さんが育ててくれれば最高なのだ。
ちなみに松阪牛の中でも、素牛が但馬血統のものは特産松阪牛と呼ばれ、他の松阪牛と区別されている。
また、神戸ビーフは残念ながら去勢がほとんどのように感じるが、それは、全国的に人気の但馬血統が松阪等の有力生産地に雌を買われてしまうのではないかと思われる。
ということで、特産松阪牛と雌の神戸牛には、一際興奮してしまう。