No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年3月8日 和牛焼肉 KIM

"金竜山"のように毎回定番のメニューで満足できるお店もあるが、毎回違ったサプライズのあるお任せが食べれるお店も非常に魅力的である。
そんなお任せが食べれるお店は少ないと思うが、"KIM"のお任せは間違いなく毎回違ったサプライズがある。
今回もそんなお任せに身を委ねたいと思う。
ローストビーフ
ランプが使われていて、赤身の旨みと風味がよく出ている。
食感も柔らかくて、キメの細かさを感じさせる肉質。
満足度 4

センマイ刺し
"KIM"の定番。
やはり酢味噌より三杯酢や土佐酢で食べるセンマイは旨い。
満足度 3

ヒレカツ太巻き
ご飯、海苔、ヒレ、そして衣の組み合わせが驚くほどピッタリ。
特に衣が良いアクセントになっていて、ヒレの旨さを引き立てている。
満足度 4

タン元
根元の部分を贅沢に切り出して、艶やかな肉片を炙ると、表面には香り豊かな肉汁が浮き出ている。
その繊細でいて、香り高い味わいを表現する言葉が見つからない。
満足度 5


ヒレ
黒毛和牛の良さを一番感じることができると思える部位。
火が入ることによって、肉繊維の中の旨みが強く沸き起こるように感じる。
満足度 4


サーロイン
見た目よりもさっぱりとしていて、赤身の風味が強く感じられる。
満足度 4


カイノミ
力強さと繊細さを兼ね備えた食感で、肉繊維をかみ締めると、どこまでも肉汁が溢れ出てくる。
薄切りでも旨いが、今回のような塊で焼くことによって、更に部位の特徴が引き出される。
満足度 5


湯引きイチボの長芋サラダ
私の知り合いの肉好きは野菜を食べなかったり、興味がなかったりする人が多いが、このサラダであれば、目の色を変えて食べてくれるだろう。
イチボの芳醇な風味と旨みに長芋のシャキシャキとした食感があわさって、衝撃的なできばえ。
満足度 4

ユッケじゃない
ミスジを炙って、ユッケのようタレと野菜に絡めて食べる。
これは思わず笑みが漏れてしまう。
満足度 4



トウガラシ
タレが強いが、そのタレに負けない強さを感じさせる旨み。
黒毛和牛本来の旨みとのこのことだろう。
満足度 4

ランボソ
肌理の細かな繊維がホロホロと解けて、しっかりした味わいで包み込んでくれる。
赤身らしい旨み。
満足度 4

ハラミ
肉汁とタレの調和が少し重く感じる。
肉繊維の弾力は申し分ないのだが。
満足度 3


すき焼きでもしゃぶしゃぶでもなく鍋とのこと。
ヒレ、トモサンカク、ザブトン、サーロインの4種類を出汁の中に入れて火を通す。
部位ごとの食感や味わいを活かしつつ、出汁の旨さが全体の完成度を高めている。
〆の手打ちのうどんも旨い。
満足度 5





イチボの炙り寿司
少し食べ足りないと伝えたところ、出してくれたのがイチボの炙り寿司。
前菜的なポジションが一般的だが、〆に持ってきてもいいね。
満足度 3

焼肉が好きだ。
焼肉が最高に好きなのだが、焼肉を主軸に置きつつ、肉料理で武装されたコースはもっと好きだ。
焼肉の楽しみを無限に広げてくれるお店に尊敬の念を抱く。