No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年3月23日 飛騨牛一頭家 馬喰一代


飲食店の憧れの地、銀座。
寿司などは特に、銀座への憧れがあるように感じる。
では焼肉屋さんはどうか。
私の知ってる中で『銀座焼肉』をイメージすると、
一、高級ブランド牛が看板だが、個体へのこだわりなし
一、冷凍バリバリ
一、カットやタレへのこだわりがなく、どの部位でもほとんど同じカットと味付け
そんな中、新規開拓した"飛騨牛一頭家 馬喰一代"は、飛騨牛を看板にしつつ、その中でもしっかりした個体を選んで使用していて、当然のように冷凍バリバリのお肉が出てくることはない。
残念なのが、どの部位でもカットや味付けが同じなので、焼肉として色々食べる時には、部位の良さを味わい難いということだろうか。
特選ユッケ
昨今の生肉規制でお店側が色々な工夫をしているが、中には生肉とあまり変わらないような炙り方のお店もある。
この"馬喰一代"は、その正直さが伝わってくるほどで、しっかりと火が入っているのが分かる。
勿論、お肉の味わいもしっかり。

極上シャトーブリアン
BMS11とのことだが、ヒレとは思えないサシの入り方。
トロトロのシャトーブリアンで、シャトーブリアンじゃないみたいな食感。
とにかくすごい。


最飛びスペシャル盛り
ヒレ、マル、中バラ、ハネシタ、トモサンカク、イチボ、サーロインの盛り合わせで、全て先ほどのシャトーブリアンと同じBMS11の個体。
ヒレ辺りは食べやすいが、その他は段々重くってきて苦しい。
素材はいいだけに、もう少し赤身を織り交ぜて、食べやすくして欲しい。

絶品ホルモン
シマチョウ、コプチャン、ギアラ等のミックス。
懐かしさを感じさせるタレがいいね。

お茶漬け
しぐれ煮のお茶漬けだが、さっぱりとしていて、〆にはぴったり。


本店が岐阜にあり、岐阜には黒毛和牛をドライエイジングしたお肉が食べれるお店もあるらしい。
そんなことを聞くとすごく勿体無く感じるのだ。
すごい物を持っているので、工夫次第で2段も3段も上のステージに上がれるだろうに。
私が銀座の客層を分かってないだけかもしれないが、コンサルタントして焼肉屋さんとしても良さを引き出してみたいなぁ、と感じてしまう。。。
ヒレ

マル

中バラ

ハネシタ

サーロイン

イチボ

トモサンカク