No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年3月25日 ジャンボ 篠崎本店

2012年すでに5回目の"ジャンボ"。
横浜市に住んでいる頃から好きだった"ジャンボ"だが、千葉に引っ越してきてからは、生活の一部と化して、我が家にとってなくてはならない存在となっている。


この日のお任せも上タンとハツで、気持ちと胃袋を起こして、赤身の味わいがぐっと押し寄せる野原焼きで最初のピークを迎える。
野原焼きは、レアでも旨いが、やはりじっくりと火を入れて、風味を強くして味わうのが"ジャンボ"らしい。

口の中に旨みの余韻を残してくれる肩ロースと、どこまでも強気な肉汁を弾けさせるサガリは塩味で提供される。


"ジャンボ"の真骨頂と言えるタレに移ってからは、柔らかな赤身の繊維質を口の中に広げてくれるランプ。

一転して、脂の甘さをこれでもかと思い出させてくれる三角カルビも忘れてはならない。

高まった気持ちにブレーキと驚きを与えてくれるのが、タレではなく塩ダレのザブトン。
強めと思われがちな塩ダレだが、このザブトンのサシとの調和は見事と言える。

最終コーナーは再びタレに戻ってミスジとトモサンカク。
ミスジはその繊細な食感、トモサンカクは甘みがありながら軽いサシの質に驚かされる。


お任せという流れを完走した後は、粗挽きミートソースを食べながら、その日のお肉の記憶を反芻すればよかろう。
この日も大満足としか言えない。