No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年7月29日 金竜山

7月の肉の日は、家族サービスのつもりで、3ヶ月ほど前から"金竜山"を予約しておいたのだが、嫁さんが急遽来れなくなってしまったので、子供を2人連れて入山となった。
パウダースノーを彷彿させるサシが一面に散ったカルビやロースから、"金竜山"を『雪山』と称してきたが、この『雪山』に子供を2人連れて3人で挑むとは、何と危険な行為であろうか。
常に子供をケアしながらの登山は、単独での登山をも超える難易度である。
上タン塩
最近は他のお店でも見かけるようになってきた独特のカット。
ただ、本家本元は流石と言えるレベル。
滑らかな食感とジューシーさが秀逸。
満足度 4

中カルビ
"金竜山"らしいしっかりとサシの入ったザブトン。
昔のように、生のまま熱々ご飯に乗せて、蕩ける脂とタレ、ご飯のマリアージュで食べてみたくなる。
満足度 4


特上カルビ
並、中、上、特上と4種類あるカルビ兄弟の長男的存在。
北斗の拳』でいえば、ラオウといったところ。
圧倒的な力強さを感じる霜降りは、どこまでも甘い。
満足度 4


特上ロース
特上カルビと特上ロース、部位的には同じロースだが、食べると違いが分かる。
この日はカットがいつも以上に薄い印象を受けるが、サシだけでなく、赤身の旨みもしっかりしている。
満足度 4


約10ヶ月ぶりの"金竜山"であったが、タレの酸味が随分と強くなっていることに驚いた。
これが今回たまたまなのか、ここに来て新しい微調整を加えているのかは分からないが、個人的には以前のタレが好みだなぁ。
タレだけでなく、全体的にちょっとづつ変化してきているようだが、いつまでも変わらない"金竜山"を望むのは私だけであろうか。
いや、どんな名店でも、微調整・変化を取り入れていくからこそ、名店たる所以なのかもしれない。
都内屈指の名店をこれからも見守り続けたい。