No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年8月17日 やなか

数年前はほとんど見かけなかったキーワードの一つが『雌牛』。
サシの派手さではなく、脂の質を意識するなら、やはり雌牛に行き着いてしまうだろう。
そんな雌牛にこだわった仕入れをしているという"やなか"に初訪問してみた。
白千枚刺しは、歯切れの良さはあまり感じないが、臭みもなく悪くない。

盛り合わせは2種類あるが、値段の手頃な『本日の盛り合わせ』は、特選リブシン、特選ザブトン、和牛中ロース、和牛上中落ち、ランプロースの盛り合わせ。

どれも脂の甘みと赤身の味わいが感じらるが、とにかく驚かされるのがその値段。
肉質とのはバランスが、良い意味で全然取れていない(笑)
特に和牛中ロースはコクがあって、赤身の中に蓄えられている旨みが印象深い。
特選リブ芯

特選ザブトン

和牛中ロース

和牛上中落ち

ランプロース

クオリティをより高めた『店主おまかせ盛り』は、上タン塩、ヒレヒレミミ、ハラミ、上カルビ、特選マキの盛り合わせ。

『本日の盛り合わせ』に比べて部位的には高級感がある。
ただ、上タン塩やヒレなど、もう少し素材の良さを活かすようなカットにすれば、より良かったと思う。
ササミの上カルビや特選巻きは、カットの厚さもあり、若干脂が強く感じる。
最も旨かったのは、カイノミと思われるヒレミミ。
繊維質を感じる食感と、噛み締める度広がるジューシーさ、なにより肉汁に旨みが詰まっている。
上タン塩

ヒレ

ヒレミミ

ハラミ

上カルビ

特選マキ

カットや味付けで、少し勿体無さを感じるが、とにかく肉質はしっかりしているし、とにかくCPの良さが素晴らしい。
絶対値としての値段は安くはないかもしれないが、食べ終わった後には、その値段の安さに感服してしまう。
探せば、まだまだ良いお店があることを実感。