No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年9月27日 和牛焼肉 KIM

昔は焼肉屋さんへ行くと、コースを頼むことは皆無で、アラカルトが基本であった。
どうしてもコースで頼むことに対する満足感を味わうことが出来なかったのだ。
だが、アラカルトで十分満足した後に、"よろにく"でコースを味わってから、私の考えは一変した。
ただのセットのコースではなく、計算し尽くされた流れのあるコースが存在するのだ、と。
そして、"よろにく"と並んで、お任せコースの真髄を体験できるのが"KIM"であろう。
今回もその流れにどっぷりと身を任せて、至福の世界へ。
白センマイ刺し
さっぱりシャキシャキのセンマイ刺し。
定番だが、外せない一品。
満足度 3

ガリのユッケ
臭みを全く感じさせず、サガリ特有の食感を残してして、旨みもしっかりしている。
満足度 4

ヒレの炙り
炙ることによって香りが一層際立ち、繊細で上品なな食感をさらに押し上げる。
満足度 4

サーロインのローストビーフ
赤身の旨みがしっかりと感じられるサーロインだが、温度の状態で若干脂が重く感じる。
温かければ最高なのだが。
満足度 4

握り
三角バラ、サガリ、サーロインの盛り合わせで、それぞれの食感と味わいを活かした完成度で、当然シャリも旨い。
満足度 5




タン元
生焼けのタンほど残念なものはない。
あの湧き上がる香りと肉汁の感覚が味わえないのだから。
さらに素材が最高であれば、ベストな焼き上がりと共に、頭の中が真っ白になるほどの衝撃がある。
満足度 5


ハラミ
肉繊維の荒々しい食感はハラミらしいハラミ。
肉汁の純度も高く、旨みの宝庫。
満足度 4

ランボソ
パサつき易い部位だが、しっとりとした食感とジューシーさも兼ね備えている。
サシの甘みが弱い分、赤身の質の良さがはっきりと分かる。
満足度 4

カタサンカク
厚切りのカタサンカクニは、大胆な切込みで食感の良さを補っている。
肉本来の旨みはあるが、もう少し甘みのあるタレの方が相性が良い気もする。
満足度 3

ヒレ3種盛り
厚切りのシャートーブリアン、薄切りのヒレヒレ耳の盛り合わせ。
3種3様の素晴らしさがあるが、やはり厚切りのシャトーブリアンの繊細な食感と肉汁の香りは何とも言えない。
どれも最高!
満足度 5+

ローストビーフサラダ
サラダをあまり食べたい私がサラダを食べたいと思う焼肉屋さんは2つ。
1つは、様々なお肉の流れをより良く流れにし、野菜の旨さを教えてくれる"虎の穴"。
もう1つは、お肉がたっぷりと入った、肉好きの、肉好きによる、肉好きのためのサラダが食べれる"KIM"だ。
満足度 4

シンシン
薄切りの赤身をタレで食べる。
極々ありふれたものかもしれないが、その1つ1つのレベルが高い時に、ここまでの完成度に達する。
満足度 5

ザブトン
蕩けるから旨いわけではない。
蕩けるサシに甘みがあり、その甘みがしつこくないから旨いのだろう。
このザブトンを食べて再認識。
満足度 4

ヒレカツ
ヒレそのもの、揚げ方、つけ汁、全てが最高で、完璧な料理。
言葉で表現できない世界がある。
満足度 5++


イチボ
甘みが非常に強い。
かと言って、重たいわけではない。
この段階で、この後味は凄い。
満足度 4

ハラミ
香りがしっかりしていて、タレに負けていない。
香ばしく焼き上げたハラミは、ご飯の上でバウンドさせてみたい。
満足度 4

サーロイン
バターのような食感で、実に濃厚。
薄切りだが、表面の焼き方で味わいは随分違うだろう。
厚切りではなく、薄切りだからこそ、このサーロインの良さが活きる。
満足度 4

ローストビーフ
本日3度目のローストビーフが登場。
悪くないのだが、味付けがシンプルなので、さすがに単調な感じを受ける。
満足度 3

帰り道に、その日食べた物を振り返ると、改めて"KIM"のお任せのレベルの高さが感じる。
焼肉という範疇に囚われていないのだが、決して焼肉というベースを見失っていない。
"KIM"で過ごした素晴らしい時間に感謝。