No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

 2012年10月22日 肉匠 なか田 西麻布店



最近では、カウンターのある焼肉屋さんは珍しくないが、"なか田"ほど料理人の手元が全て見えて、ライブ感を楽しめるお店はほとんどないように思う。
他のお店の料理人の方の仕事を目の前で見る機会は少ないが、その少ない体験の中では、山本さんの手際の際立って見える。
このカウンターでは、コースで流れに身を任せるのが一番であろう。
タンのスモークとポロネギのテリーヌ
淡白なタンをポロネギが甘みが優しく補ってくれる。
満足度 4

和牛ステーキのユッケ
甘すぎない上品な味付けで旨い。
満足度 3

和牛の炙りとアボガドの握り
ちょっと警戒しながら食べたのだが(笑)、お肉の旨い云々ではなく、料理全体としてみるとアリだし、個人的に好み。
満足度 4

和牛タリアータ
クリを使っていて、お肉自体はさっぱりとした味わい。
味付けも良く、お肉料理として素晴らしい。
満足度 4


トロタン
サクサクというより、サクットロッといった食感。
脂がちょっと強く、旨みが弱く感じる。
満足度 3

ハネシタ
ザブトンらしい蕩ける食感。
ただ、旨みが弱いので、塩ではなくタレであれば、印象が少し違うのだが。
満足度 3

ラムシン
しっとりとした舌触りで、赤身らしい味わい。
満足度 3

ハラミ
ハラミらしい食感に弱いが、旨みがある。
満足度 3

ヒレ
悪くはないが、ヒレの繊細さに弱い。
満足度 3

リブロース
脂がかなり強く、旨みが弱く感じる。
満足度 3

やはりカウンターで山本さんの仕事を見ながら食べる焼肉は旨い。
唯一気になるのはお肉。
お肉も決して悪くはないのだが、山本さんの技術から考えると、もっと良い物を使ったらどうなってしまうのだろう!?という期待すらあるのだが。
お肉の仕入れだけに拘っていて、それ以外が疎かになり、結果として満足感が得られないお店があるが、"なか田"はその逆かもしれない。
個人的であるが、最高の技術で最高のお肉を扱う姿を見てみたい。