No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年11月14日 都内某店


壺漬け。
私がこの言葉から連想するイメージはあまり良くない。
なんとなく古くなったお肉をタレにどっぷりと漬けて、誤魔化しているような感じがするのだ。
そんな私が初めて頼んだのが壺漬けハラミ。
運ばれてきた壺からは海老や野菜が飛び出して華やかなのだが、捻くれている私の感覚からすると、海老等の魚介は邪道なのだ(笑)
ところが、壺をほじくり出してビックリ。
見るからにフレッシュな大判のサガリが飛び出してきた。
これは浅漬けなのだ!
焼いて、その旨みと食感にさらに驚いた。
壺の意味を理解しかねる方もいるかもしれないが、個人的にはこれはこれで『あり』だし、非常に素晴らしいメニューであった。
とにかく旨いので、細かいことはどうでも良いのだ。


この日、もう一つ驚かされたメニューはえんぴつ。
当然だが、希少な部位だから旨いのではない。
何とも言えぬ舌をくすぐる様な心地良い弾力と、飛び散る肉汁、そしてフレッシュな香りが鼻に抜ける。
焼肉好きなら好んで食べて欲しい部位と言える。
店員さんとコミュニケーションを取り、えんぴつがあるという情報を得たならば、迷わずオーダーすべし。