No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年1月16日 よろにく

シンガポールに転勤になっている焼き仲間が半年振りに帰国しているので、この週は(も?)肉三昧。
1週間しか日本にいない焼き仲間のリクエストは、予想通りまず"よろにく"であった。
ミニストップの角を曲がり、お店に続く階段を降りる時点で、すでに笑みが漏れてしまうほどの期待度で2013年の"よろにく"劇場が幕を上げた。
センマイ刺し
さっぱりとしていて、センマイの食感が際立つ味付け。
一般的な酢味噌よりも個人的には好きだ。
満足度 4

炙りトウガラシ
コクがあり、繊維の繊細さもある。
許されるのであれば生でも食べてみたいほど。
満足度 4

炙りヒレ
ヒレも当然炙る。
トウガラシよりも更に繊細な食感で、甘めのタレとの相性も良い。
満足度 4

ハツ
表面のみ火を入れ中がレアの方が、ハツ特有の食感をより強く感じることができる。
臭みもなく、素晴らしいハツだ。
満足度 4

タン元(薄切り)
薄切りのタン元は片面焼きで、火を入れない方の面の艶かしい舌触りと香りを楽しむべし。
満足度 5

ランプ(薄切り)
こちらも片面焼きで。
タレを付けて食べたが、肉本来の旨みに深みのある。
満足度 5

ランプ(厚切り)
分厚いランプにじっくりと熱を入れていく。
内部の温度の上昇により、香りと旨みが最高潮に達したところで食べると、肉繊維に詰まった旨みが一気に押し寄せる。
満足度 5


シャトーブリアン(薄切り)
焼肉屋さんならではの究極の食べ方。
ふんわりとした食感の後に訪れる澄んだ旨みが特徴。
満足度 5

タン元(厚切り)
分厚いタン元は凄く柔らかで、肉汁も豊富。
ただし、旨みはちょっと弱いかな。
満足度 4

肉じゃが
サーロインの薄切りが使われた肉じゃが。
肉の火入れも抜群で、肉自体が異常な程旨いのだが、海老いももサーロインに合っている。
満足度 5

ハラミ
味噌ダレでもんであり、どこか懐かしい味付け。
ハラミは肉汁の量といい、弾力に富んだ肉繊維といい、素晴らしい素材だ。
満足度 4

ミノ
削ぎ切りしてあるミノは、貝類のようなシコシコとした食感。
満足度 4

シルクロース
何度食べても必ず食べたくなる"よろにく"の顔。
カット、味付け、食べ方、その全てが計算し尽くされ完成している。
特にこの日のサーロインは抜群。
満足度 5

ハラミ
先ほどは味噌ダレだったが、今度は胡麻油でもんである。
それを出汁に浸けて食べるのだが、胡麻油が味のインパクトになって、驚くほどの旨さ。
満足度 5

ザブトン
今では当たり前のように何処のお店でもザブトンが食べれるが、ここまで完成度が高いザブトンが他にあるだろうか。
ただ切って出すだけのザブトンとは別物。
満足度 4

ピリ辛豆乳鍋
〆は鍋。
旨し。
満足度 4


今回は焼きもVANNEさんが全て対応してくれたが、全てが素晴らしかった。
華やかな店内で、愚直でひたすら肉に向かい合っている店主。
この姿が続く限り"よろにく"を超えるお店に出会うのは難しいのかもしれない。