No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年2月27日 炭焼喰人

これだけ牛肉を食べていると、1〜2年に1度位、忘れられないほど衝撃的な牛肉に出会うことがある。
あまりの強烈な衝撃に、脳がその感動を忘れられない。
そんな『忘れられない牛肉』の1つが伊勢原で繁殖と肥育を一貫して行っている渡辺さんの牛肉だ。
あの感動が忘れられなくて、過去には生産者の渡辺さんに会って、一緒にご飯を食べながらその拘りを聞いたことがあるのだが、今回は渡辺さんの牧場で牛に会い、色々なお話をうかがうことができた。
そして、その渡辺さんの牛肉を"炭焼喰人"に持ち込んで、渡辺さんと"炭焼喰人"の山本さんと牛肉を語り、食べた。

渡辺さんのお話を聞いて知る苦労、努力、拘りと生活のバランス。
私は感謝を感じずにはいられない、生産者にも牛さんにも。
自分に何ができるのか、何もできないのか分からない。
ただ、お肉が好きで好きで仕方ないし、渡辺さんが全身全霊育てた最高の牛をどうしてもまた食べたいのだ。
渡辺さんのお肉はほとんどが岐阜に出荷されるが、一部は三越の"片葉三"で『古代牛』として販売されている。
興味がある方はぜひ食べてみて欲しい。
血統から飼料は勿論、あらゆる拘りの結晶である『古代牛』は、きっと牛肉好きの心を掴んでくれると信じている。

ちなみに、渡辺さんと交流をすることができたのは"炭焼喰人"の山本さんのおかげであり、牛肉が繋いでくれた輪である。
山本さん、ありがとうございます!