No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年3月5日 銀座 コバウ


雌牛、肥育期間や生産者まで拘った仕入れをしている"コバウ"が、神戸牛の世界では有名な生産者である川岸さんを呼んで、川岸さんの神戸牛を食べるという会を開催してくれた。
私は元々川岸さんの肥育する牛のファンなので、喜び勇んで参加してきたのだ。
今回食べた牛は、個体識別番号0844309789で、血統は福広土井-照長土井-第2安鶴土井の純但馬、月齢は33ヶ月、A4(BMS7)、もちろん雌という素晴らしさ。
しかも、神戸での屠畜から一切真空パックをせずにこの日を迎えるという贅沢。
川岸さんのお話をうかがった後に、いよいよその神戸牛を食べれた。
炙りユッケ
脂の質感の良さがダイレクトに感じられ、さらりとしていながらしっかりとした甘みが特に印象的。

せいろ蒸し

シャトーブリアン
赤身がピンクではなく小豆色で、その期待を裏切らない味の濃さがある。
繊細な食感も相まって最高の贅沢。

サーロイン
純但馬らしいサーロインで、これは通常の厚切りのサーロインに比べて焼くのが難しかっただろう。
焼きすぎればパサついてしまうだろうし、焼きが足りなければ旨みが弱く食感が悪い。
参加者全員が満足いく火入れに到達できただろか!?

リブ芯

リブ巻き

トモサンカク
しっとりとしていて味わいが深く、最も印象深かった部位。

しゃぶしゃぶ

ミノしゃぶ
これは川岸さんの牛ではありません。

すきしゃぶ
本当に旨いお肉はやはりこういったすき焼き風な食べ方が合う。

今回は幸運なことに川岸さんと同じテーブルで色々なお話をうかがいながらお肉を食べることができた。
今まで先入観無しで食べてきたお肉の中で突出していた川岸さんのお肉。
川岸さんのお話を聞いて、その理由も感じられた。
こういった生産者がこれから増え続けることを願いたい。
私は旨い肉が食べたいのだ。