No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年3月8日 くにもと 本店


久しぶりの"くにもと"なので、オーソドックスなコースで攻めてみる。
ローストビーフに、盛合わせは『上等』、そして追加は切り落としを2種類の味付けで、といった流れ。
ローストビーフ
生肉が禁止されてからローストビーフを出すお店が増えたが、焼肉屋さんで一番しっかりしたローストビーフが食べれるのは"くにもと"ではないだろうか。
タタキではなく、しっかりと火入れがされており、黒毛和牛らしい味わいを楽しめる。
満足度 4

今回は3種類のおまかせの中から「上等」をセレクト。
ブリスケット
ブリスケットにしては厚みのあるカットだが、食べ易さを考えた隠し包丁が入っており、逆に心地良い噛み応え。
初っ端から感心させられる技術。
満足度 4


上ハラミ
ハラミらしい噛み応えというより、筋っぽさを感じる。
ジューシーさがもう少しあれば良かったのだが。
満足度 3


上バラ
脂そのものの甘みがそこまで強くないのだが、塩ダレによって見事に旨さが引き出されている。
満足度 4


ランプ
"くにもと"らしさを感じさせてくれるしっとりとした赤身。
個人的には、モミダレとツケダレのバランス、タレの旨さに目を奪われてしまう。
満足度 4


カイノミ
繊維がほどけるようなカイノミではないが、しっかりと旨みがある。
何よりタレがしっかりと馴染んで、それが肉の旨さを一段を引き上げてくれる。
満足度 4


肩ロース
蕩けるような食感ではないが、筋っぽい箇所にはしっかりと隠し包丁が入っていて、焼肉屋さんのお手本のような仕事が施されている。
満足度 4


リブロース
最後の最後でサシの甘みが一気に広がるリブロースの登場。
このじらし方がまた凄い。
これは文句なしで旨い。
満足度 5


切り落とし
私の大好きなタレ味と昔紅カルビとして使われていた味付けのコリアン風味の2種類でオーダー。
タレは言うまでもなく最高。
コリアン風味も辛すぎず旨みがある。
これで値段がもう少し安ければ最高なのだが。。
満足度 4


全体を通して感じるのはその仕事の素晴らしさ、丁寧さ。
どの部位をどんなカットにすれば旨いか、端っこはどうしたら美味しく食べれるか、お肉の旨さを最大限に引き出すタレ、その全てが"くにもと"を形作っているようだ。
決して安いとは言えないが、それでも十分納得させてくれるお店。
そして愛情を感じさせてくれる焼肉。
ご馳走様でした。