No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年9月2日 尾崎幸隆


『eatmeet』の星野さんと"しみず"で焼いた時に、旨い尾崎牛が食べれるお店として薦めていただいた"尾崎幸隆"。
"尾崎幸隆"は宮崎の尾崎牛と築地から仕入れる本生鮪といった華のある食材を2本の柱としてコースで楽しませてくれる和食のお店である。
滅多に食べないカウンターでの和食には気持ちは否が応でも盛り上がる。

星野さんがお店に連絡をしてくれていたようで、見事なシャトーブリアンが目の前に鎮座しているのを嬉々として見つめてしまう。
そしてこのシャトーブリアンが様々な姿に変わって、これから私を楽しませてくれるのだ。

前菜盛合わせの中にはなんとヒレのサラダまで入っている。


勿論鮪も食べる。





しかし、握りは鮪ではなくヒレで。
これはお店からのサプライズ。
ねっとりとした食感で鉄分を感じさせる旨さは本鮪に全く引けをとっていない。

メンチカツは贅沢にもサーロインを使用したもの。
玉ねぎの食感が良いアクセントになっている。

待ちに待ったステーキはシャトーブリアンに低温熟成させたトウガラシ、そしてカブリ。

シャトーブリアンは口当たりが非常に軽い。
それでいて旨みもしかっりと感じられる上質なもの。
やはりシャトーブリアンはステーキで食べるのが一番。


トウガラシは赤身らしいコクが活きている。

カブリは硬さはあるが、肉本来の味の良さが感じられる。

〆の中の一品には尾崎牛がゴロゴロはいったカレーもある。




尾崎牛を前面に押し出したお店はかなりの数あるが、今まで食べた尾崎牛の中で最も旨かった。
そして尾崎牛の真価を初めて知り、この日は生産者・尾崎さんへの興味が湧き上がった夜だ。