No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年11月19日 関西・東海肉紀行 その2

前日たらふくお肉を食べた影響で朝からすこぶる体調が良い。
朝はホテル近くのカフェで久しぶりに炭水化物を摂取したが、やはりお肉のない食事って寂しいなぁ。
肉不足をうっぷんをはらすかのように、朝食後は再びレンタカーに乗り込み目的地へ向かう。
車を走らせること2時間。
辿り着いたのは肉好き憧れの地・三重県松阪だ。
インターを降りると道路脇の看板はとにかく肉料理店だらけ。
さすが松阪と思わざるを得ない。
そして、ちょうど年に1度の生体での特産松阪の品評会である松阪肉牛共進会が週末に行われるということで、街中にはそのポスターも貼られている。
数日ずれというのがちょっと残念。
いつかはこちらも見学してみたい。

この松阪という土地を訪れたからには『金銀』を訪問しなければ話にならない。
まず『金』といえば"和田金"。
驚くべきことに"和田金"で消費されるお肉は、全て兵庫県産純但馬の子牛を買ってきて自社の牧場で肥育したものなのだ。
つまり全て特産松阪牛ってこと!?
運ばれてきたロースは等級こそ2番か3番下位だが、その肉色は見事な小豆色をしている。


"和田金"出ると今度はすぐに『銀』、つまり"牛銀"へ。
京都の"三嶋亭"を彷彿させる趣の建物に松阪牛の歴史を感じずにはいられない。


もう少し松阪を堪能したいという気持ちに後ろ髪を引かれつつ次なる目的地へと向かうために高速に乗る。
途中安濃SAに立ち寄ったが、驚くべきことにSAでお土産用の松阪肉が販売されていたり、食事としても販売されている。
ということで、ここでは松阪肉焼肉定食を食べてしまった。

辺りが暗くなって来た頃に最初のスタート地点である兵庫県に戻ってきた。
今回の遠征の最後の食事に選んだのは芦屋の"焼肉食堂ジェット"。
プレハブ小屋のようなお店に一瞬たじろいだが、そのコース料理の工夫と完成度には驚かされ、遠征最後に相応しいお肉との出会いであった。

まだまだ知りたいこと、話したい生産者、食べてみたいお店が山ほどある。
この尽きることのない欲求を満たし、そして生産者を始めとした食肉にかかわる方々に何かしらの恩返しが出来るまで、このまま突っ走るしかない。