No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年12月17日 都内某焼肉店



先日淡路家畜市場に但馬牛の子牛のセリを観に行った際に川岸さんに勧められた個体がいた。
名前は『こはる』、血統は丸宮土井-福芳土井-菊原波の月齢36ヶ月の雌だ。
毎年年末に行われる松阪牛の生体での共進会『松阪肉牛共進会』が全国的に有名だが、兵庫県の但馬牛でも生態の共進会が毎年行われている。
『こはる』はその『兵庫県畜産共進会』雌牛の部で優秀賞を受賞した個体だ。
ちなみに淡路で川岸さんに勧められた時には『こはる』はまだ屠畜前で生きていた。
そして悶々としながら待つこと約1ヶ月。
遂に『こはる』のシャトーブリアンをサーロインを購入することができた。

まずは焼肉の定番である薄切りタレで食べてみる。
シャトーブリアンは一口食べてその上品な味わいと後から後から広がる旨みが強烈で、タレに負けるどころか存在感を放ちまくっている。
薄切りタレのシャトーブリアンでここまで旨みが主張してくるのは初めてかもしれない。
肉質はもちろん、それを引き立てるタレも素晴らしいのだ。

サーロインは脂の強さがあるが、しっかりとした赤身のコクがあり、蕩ける食感とは別次元の旨さ。

薄切りの後は待ちに待った厚切りの塩。
シャトーブリアンは舌触り、旨み、香りその全てが最高レベルで絡み合っている。
これを炉窯で焼き上げたら、一口で失神するかもしれない。。




信じられないほど分厚いサーロインも七輪で焼き上げます。
トングを介した肉との対話は実に楽しく、それでいて常に緊張感に満ちている。
そんな時間を過ごすこと30分。
焼き上がったサーロインは滑らかな舌触りで最上級の肌理の細かさ。
甘みはもちろん赤身にはフレッシュな軽さと味の濃さがある。





ひたすら食べ続けていく中で辿りついた生産者の中の1人である川岸さんの牛。
食べれば食べるほどその凄みが分かる。
その凄みを知りたい方は、ぜひ"肉処 樹"で本物を試してみてはいかがだろうか。