No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年12月19日 七厘

師走も中旬を過ぎれば忘年会の時期。
それに応えるようにお肉も一番の旬を迎えている。
季節的な牛の状態はもちろん、この年末のシーズンは生産者も一番の牛を出荷するところが多い。
そんなお肉を味わうのであれば、お肉の全てを知り尽くした匠がいるお店で食べるのが一番だ。
この日は匠が用意してくれた前菜の数々はそのお皿の上を見ただけでどよめきが起こり、一口食べれば唸るしかないものであった。
それは前菜終了時点でほとんどのメンバーが『すでに満足』という状態に陥るほど。
だが、我々はその前菜の後にまたもや常軌を逸した最高の焼肉に出会ったのだ。
幻のタン
年末のこの時期にこれほどのクオリティのタンが常備できるのは何故なのか!?
タン先やタン筋も旨いが、やはりタン元の圧倒的な存在感は抜きんでていて、その歯応え・香り・旨みのどれをとっても完璧と言わざるを得ない。
満足度 5


サーロイン
"七厘"で扱っている個体の品質が一番分かるのがこのサーロイン。
一度このサーロインを食べれば、今まで食べてきたサーロインとの脂の質の差に驚くだろう。
甘みが強く、それでいてあっさりとしているのだ。
満足度 4

ガリ
"七厘"で稀に食べることができる近江牛のサガリだが、こういったサガリらしからぬ繊細な肉繊維と噛み締めるほどに溢れ出す肉汁はなかなか出会えるものではない。
食べ終わってからもしばらく脳裏から離れない。
満足度 5

肩芯
一般的には若干筋っぽく感じる部位だが、それを感じさせない見事なカット。
鉄分を感じさせる風味で旨みもある。
満足度 3

ミスジ
モミダレを弾いてしまうほど細かなサシが散りばめられているが、食べるとしつこさなどなく、しっとりとした見事な食感。
満足度 4

トウガラシ
肉の味の濃さに加えてその余韻の長さに驚かされる。
口の中で広がり続ける旨みが惜しくて飲み込めない。
満足度 4

ヒレカツ
サクッと上品に揚げられたカツの中身は極上のヒレ
焼くよりも旨いんじゃないかと思える最上級品。
満足度 5


拘りぬいた素材をさらに際立たせるために加えられる細かな仕事。
前菜から〆まで計算し尽くされた内容にただただ満足としか言えない。