No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年1月14日 七厘


思い返せば、生まれて初めて三ノ輪の地に降り立ち"七厘"を訪れたのが2008年。
当時は一部の焼肉好きに愛されるお店であったが、まだ世の中に知れ渡る存在ではなかった。
提供されるお肉も今と比べると若干見劣りする部分もあったかもしれない。
だが、店主・中原さんのひたむきな努力に世の中が反応する。
日に日に人気が出て、それに比例するかのようにお肉も良くなる。
中原さんはお店が混んでも手を抜かない。
むしろ、より気持ちを込めているようだ。
それらの結晶が今の"七厘"を築いているように感じる。
この日の"七厘"も言わずもが素晴らしかった。
幻のタン
かなり仕入れが困難であろう近江牛の生タン。
サックリと噛み切れ、溢れる肉汁の量が凄い。
そしてその肉汁は脂っぽさではなく旨みの濃度が濃い。
満足度 5


サーロイン
"七厘"を知りたいならば食べなくてはないない部位。
サーロインほどその牛の脂の質がでる部位はないだろう。
さらっとした脂の軽さと赤身本来の旨みが味わえる。
満足度 5

ガリ
タンに引き続きサガリ近江牛
グッと奥歯を押し返す肉繊維には生命力が感じられるが、その肉繊維からは芳醇な香りと旨みを秘めた肉汁が溢れる。
満足度 4

リブ芯
サーロインよりもサシがびっしりと入っている。
カットも若干厚いのだが、それでも脂の重みがないのは凄い。
満足度 3

七厘ボール
ソースも何も付けずに旨い。
満足度 4

友三角
見た目は重そうだが、それを見事に裏切るさっぱりとした後味。
満足度 4

肩三角
は〜とため息が漏れるほどの旨さ。
赤身の旨みと酸味、そしてサシの甘み、その全てが高い次元で融合している。
満足度 5

ヒレ
ヒレに対しては塩ダレが若干濃い感じもするが、それらを一気に吹き飛ばす極上の肉質。
柔らかな肉繊維を噛み締めるごとに口の中で旨みが膨らみ続ける。
満足度 4

イチボ
イチボの肉汁とカットには、この塩ダレが絶妙にマッチしている。
満足度 4

切り落とし
世にも贅沢な切り落とし。
今まで食べた部位の切り落としだが、切り落としと呼ぶにはあまりに贅沢。
満足度 4