No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年1月23日 和牛焼肉 KIM

都内の焼肉激戦区といえば白金高輪周辺だろう。
日本一予約が困難な焼肉屋さん"金竜山"、篠崎の巨人"ジャンボ"、タンとハラミに絶対の自信を持つ"きらく亭"といった超メジャー級がひしめき合っている中、白金高輪で確固たる地位を築いてきたのが"KIM"。
今回は"KIM"の真骨頂が味わえる料理長のお任せコースを堪能するべく白金高輪へ。
炙りトモサンカクの握り
牛肉の部位の中で握りに合うものは難しいと思う。
だがトモサンカクはその食感や甘みの強さから握りでもその真価をいかんなく発揮してくれる。
満足度 4

ハラミ刺し
個人的にハラミ刺しって大好きなのだが、やはり"KIM"で食べるハラミ刺しは最高。
何もつけなくても味わい深い素材に、ちょいと醤油をつけると一段を旨みが際立つ。
満足度 5

サーロインのロールキャベツ
ただのコールキャベツではなくサーロインとは驚き。
サーロインとキャベツで交互に巻かれていて、滋味深いコンソメとの相性も抜群だ。
満足度 5


肩芯
脂が強いが赤身の旨みが届き難いが、それでも十分すぎる旨さ。
満足度 3

タン元
この食感と香りのマリアージュは肉好きを骨抜きにする力が秘められている。
間違いなく極上品。
満足度 4

ハラミ
香り高く官能的なジュースが溢れるハラミ。
肉繊維を噛み千切る度にその旨さに気持ちが高ぶる。
満足度 4

トウガラシ
赤身のコクと風味がたっぷりのネギと相まって見事なインパクトを与えてくれる。
極上の素材でこそ感じられる旨さ。
満足度 4


テール
表面の香ばしさとプリプリの食感が活きている。
吹き出すような肉汁がネギと絡むと至福の世界へ誘われる。
満足度 4

ガリのローストビーフサラダ
ここまで来るとサラダはローストビーフの付け合せのようなものかな。
ガリのローストビーフとしては旨いが、サラダと一緒に食べるとなると部位としてはより食感の優しい部位の方が合う気がする。
満足度 3

レアユッケハンバーグ
定番になってきているメニュー。
ユッケの代わりと考えると食感がだいぶ違うが、肉々しいハンバーグとしてコクがあって旨い。
満足度 4

イチボ
サシの量がしっかり計算された薄切りのカット。
赤身の味わいを楽しみつつ脂の甘みを堪能できる。
満足度 4

肩三角
"KIM"では定番の分厚いカットにしっかりと切り込みを入れる肩三角。
普段よりパサツキ気味で、赤身の濃厚さが欠けているのがちと残念。
満足度 3

ミスジ
ミスジとは思えないジューシーさがあるのだが、決して重いわけではない。
上品な出汁に漬けてあるような旨み。
満足度 5

巻き
一昔前であれば特上カルビとでも言われていただろうか。
融点の低いサシが滑らかな口当たりを実現している。
満足度 4

シャトーブリアン
その香り、コク、旨みは間違いなく最高のシャトーブリアン
タレのインパクトが強すぎることだけが唯一勿体無いところ。
満足度 4


モツ煮込み
上品でありながら複雑な旨みが湧き出るモツ煮込み。
全ての旨みを吸い込んだ大根の旨いこと。
満足度 4

ヒレ天丼
ヒレカツヒレのから揚げは食べたことがあるが、ヒレのてんぷらは初体験。
かなり面白いメニュー。
満足度 4


毎回のことだが料理長の創造性豊かなコースには本当に魅せられる。
次回はどんな肉料理が食べられるか楽しみでならない。