No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年3月4日 Cossott'e SP


世の中には本当に研究熱心というかマニアックな人がいる。
"よろにく"のVANNEさんとか"ゆうじ"の裕師さんとか"虎の穴"の辛さんとか。。
そして"コソット"の込山さんもそういった研究熱心な方の1人。
前回は赤身のバリエーションとして褐毛和牛を試していたが、それから1週間、今度は黒毛和牛の経産を試している。

結論から言ってしまうと、この経産が驚くほど旨かった。
しっかりと奥歯を伝って口の中に広がる旨みは力強さがあって、ジューシーさも兼ね備えている。
食感も程よく嫌な硬さが全く感じられない。
更に端っこの脂の部分が恐ろしく旨い。

ドライエイジングで柔らかさと熟成香を付けたものではなく、その個体が本来持っている旨さがビンビンと伝わってくるのだ。
今まで何度も経産は食べてきているが、ここまで旨い経産は初めて。
150gほどのリブロース1枚はぺろりと完食で、まだまだ食べれるではなく、まだまだ食べたいと思ってしまうほど。

今回食べた個体は月齢172ヶ月の北海道産の個体とのことだが、こんな凄い個体を安定して仕入れるのはやはり難しいようだ。
それにしても黒毛和牛の奥深さに素直に感動してしまった。