No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年5月18日 七厘


"七厘"というお店は何かというと店主・中原さんそのものと言える。
かつては輸入牛肉をメインとした下町に数ある焼肉屋さんの中の一つに過ぎなかった。
その"七厘"を継ぎ、持ち前の努力と研究熱心さで芝浦に通いながら肉とは何かを学び、現在の"七厘"まで成長させたのだ。
その積み重ねの結果は、中原さんと話せばすぐに分かる。
考えられないほど試行錯誤を繰り返したであろうことを想像させる、こちらの問いに対する明確な答え。
そして肉を見極めるセンスも特筆に値する。
私が同級生で最もリスペクトしている男だ。
幻のタン
いつ食べても、何度食べても最高の生の黒タンが食べれるお店が東京にいくつあるだろうか!?
その食感に驚き、その香りに酔いしれ、その旨みに悶絶する。
満足度 5

サーロイン(お任せコース)
滑らかで繊細な肉繊維から溶け出す甘みが舌に広がる。
このサーロインを食べれば、どれほど素晴らしい枝肉を競り落としているかが分かる。
満足度 5

七厘ボール
"七厘"で扱う極上の雌牛で作られたメンチカツ。
これほどしっかりと肉の味がするメンチカツもない。
満足度 4

巻き(お任せコース)
表面はカリッと、中はふっくら焼き上げてかぶりつく。
???
ジューシーなのだが重さではなく、スープがこぼれるようで、あまりに旨い。
私の焼きが凄すぎる?
違う、肉そのもののポテンシャルだ。
満足度 5

ブリスケ(お任せコース)
肉質を見極めたカットでブリスケとは思えない食感。
そして肉の味も濃い。
満足度 4

ミスジ(お任せコース)
肉質もさることながらタレの相性も抜群で、より滑らかさが強調される。
香りが鼻に抜ける。
満足度 4

シンシン(お任せコース)
黒毛和牛の雌牛の5番だからこその味わい。
オーロラが奥歯を包み込むかのような旨みの広がり方。
満足度 5

トウガラシ(お任せコース)
程よい噛み応えと純度の高い赤身の旨さ。
満足度 4

ヒレ(お任せコース)
繊細すぎるほどの肉繊維が束になった極上のヒレ
その濃い肉の味は目を閉じて味わうべきだろう。
満足度 4