No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年6月12日 よろにく

かつて焼肉屋さんの盛り合わせやお任せというと、お店側が在庫をさばくために売れ残りを多く盛り込む印象を強く受けるものが多く、またコースとなれば、必
要以上(?)にサイドメニューが加わり単に総額を高めたようなものが散見された。
それ故、焼肉といえばアラカルトで食べたいものを食べたいだけオーダーするというのが私の中での王道だったのだが、その概念を完全に破壊してくれたのが"よろにく"だ。
2007年、突如彗星のごとく現れた"よろにく"。
老舗の"日山"と連携しながら、"よろにく"のスタイルにぴったりとはまる極上の雌牛のみを仕入れを実現させている。
また既存の焼肉屋さんを遥かに超えたレベルでのコースの流れを提案し、多彩な部位を緩急織り交ぜて楽しませてくれ、〆のそうめんやかき氷など、斬新かつそのジャンルでも勝負できるほどのトップクオリティを見せつけてくれた。
今やそのスタイルを模倣するお店は後を絶たない。
しかしそのどれもが模倣の範囲を脱却できずに単なる劣化版になってしまっているケースが多いのは残念な限りだ。
独自の発想力と研究熱心さから焼肉業界に新しい流れを生み出し続けているのが、"よろにく"代表であるVANNEさん。
まさに時代の寵児と言える。
計算し尽された通常のコースを食べれば私が言わんとしていることを分かってもらえると思うが、そんなことは知っているという肉好きには、VANNEさんによる究極のお任せを味わってもらいたい。
毎回内容は変わるのだが、食べ手の好みなどを把握することで、通えば通うほどにより自分好みにカスタムされるのにも驚かされるところだ。
タン握り
タンの甘みがしみじみと薫る。
シャリや醤油とのバランスも文句のつけようがない。
満足度 5

ヒレ炙り
素材の持ち味を知り尽くしたカットと炙り具合。
素材そのものの状態が最高で、口の中で肉繊維が崩れだし、それを噛むことによって旨みが広がり続ける。
満足度 5

センマイ刺し
コリコリの食感が心地良く、目立たない存在ながら重要なポジションを担ってくれる。
満足度 4

シンシン
分厚い大判でステーキのようなシンシン。
適度な柔らかさと芳醇な香り、そして自己主張のある旨みは最高のシンシンの証。
私はそれを火をいれて昇華させる。
VANNEさん、お肉、私の3つの歯車がぴったりとかみ合った瞬間だろう。
満足度 5+


炙りハラミのレンコン揚げ巻き
サクサクのレンコン揚げとハラミの食感も素晴らしいが、ハラミの味わいが上品に仕上げていることも驚き。
満足度 4


ハツ
ホルモン専門店でもなかなかお目にかかれない鮮度の良さで、レア焼きこそその旨さを堪能できる。
満足度 4

タン元
網の上で火にさらされることで立ち上る芳醇な香り。
表面を焦がさず、香ばしさを最高潮に追求する見極めによりタンが持つ旨みもMAXに育っている。
香り、ジューシーさ、味の濃さ全てが素晴らしい。
満足度 5

ランプ
長期肥育の雌の黒毛和牛だからこそ味わえる食感とコク、旨みというコンビネーションの完成度。
肉そのものの良さが存分に発揮されている。
満足度 5

ツチノコ
ランプに肉の味は一歩及ばないが、柔らかさでは勝っている。
タレとの相性も抜群。
満足度 4

シャトーブリアン
ヒレの中で最も太い部分でありながら、判は小振りで肉色も濃く明らかな極上品。
丸めて食べると肉繊維の繊細さは筆舌に尽くし難く、旨みも申し分ない。
満足度 5+


シルクロース
サシがしっかりと入ったサーロインは一口ご飯で受け止められ口の中でのバランスまで計算されている。
サーロインは完全にご飯のソースに。
満足度 4

ミノ
他のお店ではあまり見られない削ぎ切りによって、新鮮な貝柱のような歯応えが味わえる。
満足度 4

カイノミの唐揚げ
風味豊かに味付けされた唐揚げ。
カイノミ特有の肉繊維を感じさせる食感と衣のマッチングも言うことなし。
満足度 4

ザブトン
薄切りのザブトンは黄身と一緒に。
低い融点故にすぐに溶けるザブトンと黄身が口の中で混ざり合う。
満足度 4

サーロインのしょうが焼き
短冊状のサーロインを焼いてからしょうが焼き風の特製ダレで。
サーロイン自体の脂の質の良さもあるが、特性ダレの旨さも際立ち相乗効果が出ている。
満足度 4



コースを終えて出てくる言葉は「最高」のみ。