No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年9月11日 焼肉ステーキ あつし


銀座にある”加藤牛肉店”。
横浜市金沢にある精肉店”加藤牛肉店”が母体となったステーキ屋さんだ。
“加藤牛肉店”の店主・加藤敦さんが厳選するのは、山形牛の中でも加藤さんが信頼を寄せる生産者の雌のみで、肉の肌理が細かく濃厚な旨みが爆発するような最高の山形牛が以前から知られていた。
そんな”加藤牛肉店”が新たに”焼肉ステーキ あつし”を西麻布にオープンした。
隠れ家風の外観に、店内はロースターが埋め込まれたテーブル席と鉄板焼きを楽しむカウンターが設置されている。
ステーキは銀座の”加藤牛肉店”で2度ほど食べているので、やはり焼肉のテーブルに。
焼肉で食べれるのも、もちろん加藤さんが厳選した山形牛。
部位は豊富で、お願いしたところ1つの部位を塩とタレの半々でも出してくれるサービスまで。
(リブ芯、タレ)

(とうがらし、塩)

(とうがらし、タレ)

(リブ芯、塩)

(ウワミスジ、塩)

(ウワミスジ、タレ)

焼肉以外も充実しているのが加藤さんらしく、牛肉の生ハムであるブレザオラのサラダは鉄板焼きのメニューから。
ねっとりとした脂の部分は上質なバターのようで、独特の風味が広がる。

1つのお店でステーキと焼肉の2種類の席があるが、焼肉の席でステーキを食べることまで出来るだ。
焼肉の席まで運んでもらったサーロインステーキは口に入れた瞬間に弾けるように旨みが広がり、舌の上で旨みが転がるように続く。
焼き加減も見事としか言いようがない。

焼肉メニューには霜降り肉の握りやホルモンも。
霜降り肉はザブトンと思われるが、甘みが秀逸。


〆に食べたカレーは真っ黒で、恐る恐るスプーンを伸ばしたが、じっくりと丁寧に作られたのが伝わる深みのある旨さ。

今回はオープン間もなく、お店の宣伝すらほとんどしていない時期であった為、お肉の状態的にはベストとは言えなかったはずだが、それでも特にステーキはポテンシャルの圧倒的な高さを感じさせる極上品であった。
今このブログを書いている時点で、すでにいくつかの雑誌でも"あつし"を見かけている。
お客さんの増加と共に上がるお肉の回転によって、今は最高潮の山形牛がお店を埋め尽くしているのだろう。
そしてこの日は深夜まで加藤さんと肉談義。
今まで知り合った食肉関係者とはまた違った一面を持った加藤さんの知識は深く、そして拘りの強さは半端ではない。
加藤さんの選ぶ山形牛の虜がここに1人増えた。