No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年10月29日 和牛焼肉 KIM


会社のチームのスタッフの送別会。
会社を辞めた後は生活拠点を海外に移すということで、海外では決して食べることのできない最高の和牛焼肉を準備してもらうことに。
前菜は刺身の盛り合わせでセンマイ、ハツ、ツラミのラインナップ。
焼肉屋さんとは思えない繊細な味付けで和食の世界が広がる。




前菜もそこそこに早速焼き物に移ると、まずはお約束のタン。
ただありきたりなタンとは一味も二味も違って、繊維に沿って薄くスライスされた通称・金竜山カット。
美しいピンクは上物の証。

ハツは分厚いカットで刺身とはまた違った新しい味わいを感じさせてくれる。

食べやすく包丁がしっかり入ったツラミは筋の甘みが出てくるまでじっくりと火を入れるのがポイント。
成功すれば、今まで食べたことの無い筋の旨さを知ることができる。

焼き物1皿目の余韻に浸る間もなく2皿目に突入。
タンは何人前か分からないような巨大な塊で、サーロインはステーキと見紛うほどの分厚さ、肩三角も巨大で、とにかくスケールに驚かざるを得ない。
薄切りと厚切り両方楽しめるのが焼肉の醍醐味であり、この厚切りに焼きミスは許されない。


(タン)


(サーロイン)



(肩三角)


基本の焼肉だけでなく、アレンジの効いた肉料理も"KIM"の魅力の一つ。
この日はハツのソテーが。
むっちりとした食感は素材と火入れのハイレベルな融合の賜物。
バルサミコ酢の効いたソースが絶妙。

サラダもそんじょそこらのお店とは一線を画し、最高級のローストビーフが乗せられている。
ローストビーフの色、艶、照りで火入れの素晴らしさが伝わるだろう。

特にオススメのハラミは塩とタレの両方で。
肉汁がジュースのように溢れるハラミだが、塩とタレで違った表情を見せてくれ、体の奥底に眠っている野生の血が刺激される。

肉料理はハンバーグにまで及ぶ。
専門店ではなく焼肉屋さんだからこその最高の素材で仕上げれたハンバーグに酔いしれる。


刺身系の『起』、塩の焼き物の『承』、アレンジの効いた肉料理の『転』、最後はタレの焼き物の『結』へと続く。
ヒレ、シンシン、ミスジがタレだが、重さを感じずパクパク食べれてしまう。



〆に登場したのは焼肉のハンバーガー。
しかもお初のダブルバーガーだ。
下段にスモークタンとローストビーフを、上段に友三角、巻きをセットしてダブルバーガーは完成する。
料理長手作りのバンズも旨いが、肉それぞれが争うことなく、手を取り合って調和する姿に感嘆の声が漏れる。




送別会にこんなの食べたら、すぐに日本に帰ってきてしまうんじゃないだろうか!?