No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年11月5日 虎の穴

素材に対してこれほど真剣に向き合っている焼肉はどれだけあるだろうか!?
1つ1つの部位のポテンシャルを最大限引き出すカットや火入れ。
全体的にニンニクがびっしり効いてるが、これがまた自分の中の野生的な部分を刺激してくれる。
"虎の穴"ではとにかく黙って辛さんの繰り出す焼肉をしっかりと受け止めること。
これにより、自分の感性は磨かれ、辛さんが現在のところに辿り着くまでの険しい道のみを知ることになる。
『Shut up and Eat!』だ。
ツラミ刺し
薄切りと厚切り、奥歯にしっかりと力を込めて味わうべし。
ツラミの真の姿を知ることになるだろう。

ハチノススープ
ハチノスとネギに胡椒がたっぷりというシンプルな物だが、これ以上でもこれ以下でもないど真ん中のハチノスの下処理。
間違いなく日本一旨いハチノス。

センマイ刺し
瑞々しさのある鮮度抜群のセンマイ。

日本一のハチノスは焼きでも。
鮑を彷彿させる食感は"虎の穴"でしか味わえない。

筋レバ焼き
ニンニクとネギで下が見えないが、この下には角切りにされた宝石のような筋レバが隠れている。
徳川埋蔵金より凄いお宝。

レバ焼き
こんな角の立ったレバを見てしまうと刺身で食べたくなるのが人情。
しかし炙ってそのポテンシャルを味わおう。

ミノ
ミル貝としか思えない。
いやミル貝を完全に超えている。

シマチョウ
脂の甘み、いつまでも噛んでいたい皮の旨み。
鮮度と下処理と辛さんの火入れで実現する奇跡。

ユッケ焼き
火を入れすぎないのがポイント。
肉から伝わる力強さがある。

コブクロ
ぶっといコブクロは経産の物。
シャキシャキとした食感と共に肉汁がほとばしる。

センマイ
センマイをここまで丁寧にカットするお店は"名門"と"虎の穴"位ではないかな!?
生よりも味わいが凝縮する。

テール
しっかり火を入れることで筋や骨の周りの甘みを引き出す。
この火入れこそ辛さんのポリシーがよく分かる。

シビレ
シビレが自分の脂で揚がるように火が入る。
仕上げはバルサミコ酢を使った特性のソース。
ハチノス同様、シビレも日本一。

ヤン
食感の良さが抜群で、独特な旨みに身震いしてしまう。

シマチョウ
今度のシマチョウはタレで。
甘い。
ひたすら甘い。

ハチノス
ハチノスもタレで。
今まで食べてきたハチノスは一体何だったんだろうか。

コプチャン
シマチョウとはまた違った脂の甘みと食感が楽しめる。

ミノ
貝柱の如き食感に食欲を刺激する味付け。

レバ
幾重にも甘みと辛味が重なったタレとレバのピュアな甘みが絶妙。

ギアラ
辛さんの火入れの妙が如何なく発揮されるのがギアラ。
常人では我慢できずに引き上げてしまうところを、最高の瞬間まで網の上で我慢させる。
ここまでコリコリで食感が素晴らしいギアラが他にあるだろうか。

ハラミ(ダメ人間セット)
この日はサガリではなくハラミでダメ人間セット。
べたべた脂ではない"虎の穴"ならではの究極のタレで白米を頬張る。
ご飯に合う焼肉日本一。

ハラミ(特塩)
もう少し食べたくて辛さんにおねだり。
ハラミの食感や溢れる肉汁を味わうには特塩の右に出る物はないだろう。
火傷注意。