No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年11月7日 焼肉 しみず


今まで色々なお店で焼肉を食べてきたが、"しみず"ほど商品と価格がミスマッチしているお店はない。
高級ステーキ屋さんで稀に出会うことがある田村牛を中心とした拘りのラインナップで、都内でもこれほど上質なお肉を提供しているお店は片手で数えるほどしかない。
そして"しみず"ほど低価格で食べれるお店は1つもない。
一頭買いではないが、その代わりに肩をパーツ買いし、それを芯ロース、巻き、エンピツ、ミスジ、ウワミスジ、クリ、トウガラシ、三角バラ、、、と細かく切り分けていく。
そして店主・清水さんをはじめ、お姉さん、お父さん、お母さんといった具合に清水一族が中心となってコストを抑えることに成功している。
今回はそんな"しみず"の王道メニューを。
厚切り上タンは、他店の厚切りをイメージしていると腰を抜かすほどの厚さが違う。
そして黒毛和牛の希少な黒タンの根元部分だけを贅沢に使っているため、焼き上がりの香りや食感、肉汁から放たれる旨みの濃度が全く別物だ。



ハラミとサガリの横隔膜セットも外せないマストメニュー。
赤身の強い肉の味を楽しむサガリと、よりジューシーで肉汁がほとばしるハラミは肉好きを虜にして離さない。
(上:サガリ、下:ハラミ)

最も"しみず"の肉質とCPの良さを実感できるのは5種盛り。
日によって内容は若干変わるが、先に書いた肩のパーツから良いところを切り出してくれる。
赤身の濃い部位、サシの入った部位、部位毎の特徴を活かしたカットで毎回毎回楽しませてくれる。
ちなみにこの日も田村牛で、特にクリの味の濃さはとんでもないレベル。






お腹に余裕があればホルモン類も。
個人的にオススメなのはシマチョウと上ミノ青唐辛子。
鮮度抜群のシマチョウを香ばしく焼き上げ、自家製の柚子胡椒を乗せれば至福が訪れる。
辛いのが好きな人は食感抜群のミノの味付けにハマるだろう。
(シマチョウ)


(上ミノ)

王道メニューではないが、この日はモツ鍋を食べることができた。
クタクタに煮込まれたモツ鍋ではなく、ここまでモツが食感と旨みを主張するモツ鍋は初めて。


胃にも心にも懐にも優しい焼肉屋さん。
ご馳走様でした。