No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年2月10日 一輪咲いても花は花

湯島は懐の深い街。
実に様々なお店が存在するが、こと肉に関しても同じことが言える。
前回紹介した"平"はお目当ての女性をいきなり誘うにはあまり適していないが、"平"から徒歩5分程度の場所にはドンピシャなお店がある。
知り合ったばかりの女性を誘うなら、ぜひ"一輪咲いても花は花"を選んでみてはいかがだろうか。
アンダーグラウンドな雰囲気が漂う湯島を歩くだけでも2人の距離は自然と近づく。
思わず手を握ってしまっても不自然さはない。
そして路地裏にひっそりと灯る提灯。
これがこの焼肉屋さんの場所を示す唯一の目印。
知る人ぞ知る、という女性が喜ぶキーワードもここでクリアしたことになる。
肝心の肉はどうか!?
これは間違いがない。
正肉も旨いが、オススメはホルモンに多いので、鮮度抜群のホルモンを食べれば精力も自ずとみなぎってくる。
ちなみに値段も驚くほど安いので、食事後に何があるか分からない場合など、懐に優しい金額は心強いはずだ。
また、隣の建物は愛を育む宿泊施設。
なんとなくこちらの望む雰囲気を察してくれ、焼肉を食べながら気持ちの整理をしてくれる女性もいるかもしれない。。
2008年にこのブログを始めてからここまで話が逸れたのは初めてかも、、、
これもひとえに"一輪咲いても花は花"という名店を知って欲しいという思いが強すぎるが為である。
では、この日の内容もおまけ(?)として。
タンカラ
タン筋を柔らかく煮込んだ物を唐揚げに。
サクッと揚がった衣が旨いのはもちろんだが、柔らかでジューシーなタン筋が病み付きになる。

タン元
根本の部分を厚切りで。
生タン特有の歯切れの良さが際立つ。

ハラミ
肉繊維を断ち切ろうとする力を適度な弾力が心地よく押し返す。
かといって、決して硬いわけではない。
肉汁に溶け込んだ旨みには目を見張る。

テール
香ばしく焼き上げれば、プリプリとした食感とカリッとした仕上がりのコンビネーションが素晴らしい。

ミノ
隠し包丁がしっかりと入っているが、歯切れの良いミノと悪いミノが混在している。

シマチョウ
このシマチョウは"傳々"出身の証。
これ以上でもなく、これ以下でもない、完璧な完成度。

イチボ
鹿児島の野崎さんの個体のイチボの中で違った部分を。
味の乗り方も食感も全然違うのが面白い。


ランプ
こちらも野崎さんの個体。
見た目の派手さはないが、味がしっかりと乗った旨いランプ。
質実剛健

レバ
甘みが強いレバで、味噌風味のタレとの相性も完璧。

ハラミカツカレー
この日の〆は禁断のハラミカツカレー。
"傳々"でもこのメニューは外せないのだが。
ハラミの揚げ具合が素晴らしく、カレーとの出会いは運命。