No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年2月21日 くにもと 本店


昨今増えている創作料理系を含んだ焼肉。
個人的に大好きだ。
しかし昔ながらの王道の焼肉も同じくらい好きだ。
王道の焼肉と言えば、まず"くにもと"を一番に思い浮かべる。
焼肉業界一の職人として研鑚を積んだ技術が網の上で花開く。
ローストビーフ
ユッケが食べれない今、定番の肉前菜。
胡椒がしっかりと効いて味を引き締めている。
肉の味もなかなか。
満足度 4

上ハラミ(上等セット)
ガリの肉繊維はプリプリとしていて、歯の侵入を拒もうと抵抗を見せる。
絶妙な塩加減が肉の味を引き立てる。
満足度 4

イチボ(上等セット)
肉の味が少し弱いが、柔らかな食感とサシの甘みが素晴らしい。
満足度 4

ランプ(上等セット)
味付け、カット共に申し分ないが、肉が少し弱い。
普通には旨いのだが。
満足度 3

芯玉(上等セット)
"くにもと"の素晴らしさは、部位の特性を活かしたカットとタレ。
まさにそれを実感できる旨さ。
満足度 5

ランプ(上等セット)
塩から一気に昇華したランプ。
主張しすぎずに、肉の旨さを数段引き上げる魔法のタレだ。
満足度 4

サーロイン(上等セット)
赤身にも合うが霜降りにも抜群のマッチングをみせるタレ。
肉の味が口の中に一気に広がる。
満足度 4

切り落とし(コリアン風味)
メニューからは消えてしまったのだが、お願いすれば出してもらえる辛みのある味付け。
私のおすすめは、焼いてからツケダレに付けて食べること。
まろやかさと、今まで食べた肉の旨みが上乗せされ、得も言われぬ旨さ。
満足度 4

冷麺
〆はいつもの冷麺。
肉がたっぷりなのも嬉しいが、やっぱり"くにもと"に冷麺が一番旨い。

"くにもと"は決して安いお店ではない。
価格だけを見れば、サービス料から全て含めて、高級店の部類に入るだろう。
しかし、肉の1切れ1切れをよーく見て、じっくりと味わって欲しい。
仕入れた肉から炭火、七輪の形状までの相性を極限まで考え抜いたカットとタレの仕上がり。
これらを感じ取れば、いかに適正な価格設定あるか。
本物の職人が繰り出す至高の焼肉であることは疑いようがない。