No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年4月6日 焼肉 かねこ


“くにもと”本店で5年、新館で3年修行を積んだ本物の焼肉職人が満を持してオープンさせた”かねこ”。
前回訪問から1ヶ月経たずして再訪してしまう理由はとにかく味に尽きる。
“かねこ”の味を作るために店主・金子さんが積み上げる様々なパーツ。
丁寧で素材の特性を知り尽くしたカット、肉の味を包み込むのではなく浮き立たせるようなタレ、そして素材選び。
オープンしたばかりで仕入れ元との信頼関係を構築中だからだろうか、極稀に部位によってはバラつきがある。
しかし、このバラつきが無くなった時は、全ての要素が完璧になった事を意味する。
とにかく2015年最注目店の動向から目が離せない。
kanekoのローストビーフ
田村牛のカメノコが使われたローストビーフ
しっとりとしたローストビーフからは滋味深い味わいが溢れ、ユッケ風の甘みのあるタレとの相性も抜群。
満足度 4

ハラミ
細かなサシが綺麗に並んだ、見るからに極上のハラミ。
しかもこれが分厚いカット。
噛むごとに溢れ出る肉汁は絶妙な塩ダレと絡み合い、一層旨みを引き立てる。
満足度 4


ともバラ(近江牛
バラは思えないプリプリの食感で、肉の味もしっかりしている。
タレでも食べてみたくなる旨さだったが、残念ながら品切れで追加オーダーできず。
満足度 4


ミスジ(田村牛)
小振りの旨そうなミスジだが、カットはちょい厚切り。
焼き上げてかぶりつくと、筋っぽさが口に残り、肉の味は弱め。
だが、タレにたっぷりと潜らせれば、焼肉としては素晴らしい旨さに変貌。
満足度 3


ヒレ(田村牛)
フィレミニヨンを厚切りで。
旨みを溜め込んだ肉繊維に歯を立てれば、溢れる旨みとタレが絡み合う。
満足度 5


芯々(仙台牛)
かなりの大判で肉の味も淡白で弱い。
このバラつきが勿体無く感じる。
満足度 3


ランボソ(但馬牛)
少し厚切りになっていることで、適度な噛み応えと肉汁の協演がある。
肉の味も見事にタレで引き立てられている。
満足度 4

中落ち(田村牛)
中落ちは追加オーダー。
正直、こんなに旨い中落ちを食べたことはないかもしれない。
筋を断ち切る様に細かく入れられた隠し包丁。
そこから見える筋にしっかりと火を入れ、表面はカリッカリッに仕上げる。
肉の味と筋の甘み、そしてタレとのマリアージュ
これぞthe焼肉。
満足度 5


切り落とし
やはり〆は切り落とし。
通常のタレと裏メニューの辛味ダレの2種類をオーダー。
タレは安定感抜群の旨さ。
そして辛味ダレは、辛みと甘みが複雑に絡み合い、味の奥行きを広げている。
満足度 4



最後は冷麺、ガーリックライス、牛筋クッパを平らげてフィニッシュ。
うー満腹過ぎるし、満足過ぎる。