No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年5月1日 肉フェス TOKYO 2015 春

2014年GW、駒沢公園で産声を上げた肉フェス。
メディア的な戦略を功を奏し、瞬く間に人気イベントへの階段を駆け上がった。
駒沢公園以外での肉フェスで、様々なオペレーションの問題を解決し、2015年GW、肉フェスは前期・後期の2部構成で駒沢公園に戻ってきたのだ。
今回出展一覧を見て驚いたのが浜松町の名店”くにもと”の名前があった事。
そんな事が本当に起こるのかどうかを確かめに駒沢公園に足を運ばざるを得なかった。
“くにもと”目当てとは言え、数多くのお店があるので、気になるお店のメニューを色々と食べてみた。<ステーキハウス ガッツ>ガッツステーキ
満足度 3

<ホルイチ>牛タンネギ焼き
満足度 1

<食彩和牛 しげ吉>熟成厚切り芯タンステーキ
満足度 4

<焼肉仙珠>黒毛和牛げんこつカルビの特性うま辛煮
満足度 3

<門崎熟成肉 格之進>門崎熟成肉塊焼
満足度 2

<焼肉くにもと>黒毛和牛切り落としドッグ
満足度 4

<俺のハンバーグ山本>俺のあらびきハンバーグ&あらびきメンチ
満足度 4

<きむらてつ 炙り屋緑>牛カツレツ
満足度 2

とろ〜り温卵!A5黒毛白老牛すきしゃぶ
満足度 1

<黒毛和牛熟成肉専門店ステーキ听>ステーキ串
満足度 3

<加藤牛肉店>お肉博士の特選焼肉
満足度 3

<熟成牛ステーキ ゴッチーズビーフ>超熟エイジングビーフステーキ
満足度 1

<大安くらぶ>宮崎牛A5プレミアムステーキ握り
満足度 2

<鉄板焼き ごっつい>牛ヒレ紐肉の一本焼
満足度 2

肉フェスはCP悪い、とよく言われる。
最初は私もそう思った。
高すぎる、と。
だが、主催者サイドに支払うコストがあり、それを控除した中から通常の飲食店の原価率を考えれば、700円の商品や1400円の商品の原価にどの位かけられるのか想像がつく。
これを考えれば、CPが悪くないと感じる商品もいくつかあるだろう。
そもそも肉フェスの魅力は安く商品を食べれることではなく、普段はいっぺんに食べることのできない色々なお店の商品を一度に食べれるということだろう。
ちなみにCPという面で最も良心的と感じたのは”俺のハンバーグ山本”。
色々な商品を食べていて残念だったのは、「この商品を美味しく食べてもらいたい。」と感じることができず、「とにかく量をさばけば良い」と感じさせるお店がいくつかあったこと。
見本の写真とあまりに違う、火が入り過ぎている、そもそもヒドイ味。
原価をかけれなくても、丁寧にお客さんのことを考えて調理した商品はそれが伝わる。
逆もまたしかり。
本当に心からがっかりする商品がいくつもあった。
お店の看板を掲げているプライドはどこにもないのだろうか!?
屋外だから仕方ないのだろうか!?
アルバイトを雇っているから仕方ないのだろうか!?
これが本当に日本の黒毛和牛を支えている飲食店の姿とは思えない。
私には納得できない気持ちが非常に大きい。
とはいえ、全てのお店がそんなわけではなく、お店の丁寧な気持ちが伝わってくるお店もある。
“くにもと”や”加藤牛肉店”、”仙珠”がそれに代表される。
こういったお店の商品を食べれば、必ず店舗にも食べに行きたくなるものだ。
こういったお店を増やすことが肉フェスが担う役割であり、肉業界を明るくすることになるのだろう。
商品を売ることだけに走るお店が増えれば、やっと定着してきた肉フェスというイベントの可能性を潰しかねない。
肉好きを増やす絶好のイベントとして肉フェスが更に素晴らしいイベントになることを祈る。
ちなみに数日後に自宅から近い幕張の会場にも足を運んで色々食べてみた。
ここでは”格之進”の熟成肉が絶妙の焼き上がりで、最も満足度が高かった。
駒沢会場のそれとは別物。。。